馬の睡眠

睡眠馬寝る馬

馬は立ったまま眠ることもあれば、寝転がって寝ることもあります。

立ったままでウトウトしている時間ははっきりしませんが、寝転がっての深い眠りは3時間ほど(厩舎での睡眠)。

深い眠りの間でも、人間のように続けてスヤスヤ眠るわけではなく、十数分おきに起き上がったり寝たりをしています。

3時間睡眠と聞くとナポレオンなみのショートスリーパー…のように見えますが、馬は立ったまま微睡むことができるため、睡眠時間が極端に短いとも言い切れません。

馬は立ったまま寝ることができるため、安全な環境ならどこででもうとうとします。「浅い眠り」も含めた休息行動には毎日5時間~7時間ほど費やされているため、定義次第では睡眠時間はもう少し長くなります。

馬の睡眠サイクル

馬が横たわって眠る睡眠時間は3時間程度。

馬の睡眠も人間と同じくレム睡眠とレム睡眠があります。横たわっての睡眠中もぐっすり眠るわけではなく、十数分おきに起きたり寝たりを繰り返しています。

(ごろごろして壁に近づきすぎたり、体勢が変にはまってしまうと自力で起き上がれなくなったりするのですが…寝違えと呼ばれる)

立ってまどろんでいる時の反応は早いですが、ノンレム睡眠はいわば熟睡状態なので緩んでいます。

▼夢見がちな馬、ではなく、夢を見ていると思しき馬

睡眠時間は年齢や運動状況によっても異なります。「寝る子は育つ」は馬にも当てはまり、若い子ほどよく眠ります。

野生では横たわる時間はもっと短く、1時間ほどと考えられています。集団放牧されている馬だと2時間。警戒が必要な環境では寝る時間も短くなる傾向にあります。

長く横たわって寝るのは、馬房という安全な環境ゆえのこと。

馬の睡眠時間、Cherry Hill『馬のきもち』エクイネット より作成

長時間ぐっすり眠る馬は捕食者に食われてしまい、今のような睡眠サイクルの馬が生き残ったと考えられます。

睡眠時間の短さのもう一つの要素として、馬はごはんの時間が長いということも考えられます。

厩舎にいる馬は定められた時刻に飼料を与えられますが、放牧された馬は日がな一日草を食んでいます。

1歳馬の昼夜放牧中に移動した距離を測ったところ、8割は食べながらの移動だったという結果があります。

昼夜放牧での移動距離はおよそ13kmでそのうち約80%にあたる10kmは採食しながらの移動であったという。GPSによって求めた成績でも、それぞれの歩法での移動距離の割合はほぼ同じである。

放牧 – 競走馬の心技体 ドクター平賀の“競走馬の運動生理学”

食いものを求めながらの移動がほとんど。ほんと食ってばかりいます。

馬は食べたもののエネルギー変換効率がよくないため、食事に時間を費やさざるを得ないというのも、睡眠の短さに影響しているのでしょう。

 

馬が立ったまま眠れる理由

睡眠馬寝る馬

馬が立ったまま眠れるのは、肢の構造に由来します。立っているために筋肉の力が必要な人間とは異なり、馬は筋肉の力によらず立ち続けることができるのです。

馬は立って休息しているときには、ほとんど筋肉の力を使っていません。休息姿勢をとったとき、四肢の各部の関節は骨と骨をつないでいる靱帯(じんたい)でしっかり固定され、スッと眠りに引き込まれても決してひざがガクンとしたりはしないのです。

馬博士楠瀬良の“競走馬のこころ”

じん帯によって関節を固定することができるため、休息状態で立っているだけなら意識する必要もないというわけです。

馬運車(馬を運ぶための車:馬匹輸送車)による輸送だけでなく、航空機を使った長距離長時間輸送でも立ったままでいられるのは、馬が立ちっぱなしでも平気な体の構造をしているためです(長時間の輸送では問題は別に生じる)。

 

馬は立ったまま寝られる一方で、横たわれない状態が続くと睡眠不足になります。ケンタッキー馬研究所では、最低でも30分間は横たわれる場所が必要としています。ただ、どの程度深い眠りが必要かは諸説あるようで、1週間に何時間かとする人もいます。

昼だけでなく夜も放牧する競走馬の昼夜放牧も増えているようですが、一定時間は厩舎に戻すことで、安全でストレスの少ない環境での睡眠時間を与えています。


人間のノンレム睡眠の周期は30分、90分といった単位で生じますが、ちょくちょく起き上がっている馬は、もっと短いスパン、細切れの夢を見ているのかもしれませんね。

参考 馬博士楠瀬良の“競走馬のこころ” Vol.31競走馬総合研究所

1 COMMENT

恭子

私はアラブ🇦🇪種の白毛馬🐴&象🐘が好き💗なのよ❤️私は馬🐴&象🐘と会話が出来るのよ❤️彼らは人間の事が分かる&賢いじゃん😃スゲーじゃん😃って思っているのよ❤️

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