馬は近代に入り蒸気機関が発明されるまで貴重な動力源だった。 背に人を乗せて高速に移動できるのは馬だけだった。
同じウマ科でも、シマウマは家畜化できなかった。
もし家畜化された種としてのウマがいなければ、モンゴル帝国は巨大な版図を作り上げることができず、タタールのくびきもなかっただろう。 遊牧民族による圧力がなければ、ヨーロッパに黄禍論も芽生えなかったかもしれない。
そんなヒトとウマの歴史を踏まえつつ、引退馬や馬の福祉も含めて人間と馬の関係について考えてみたい。