野生馬
種としての「野生馬」は存在しておらず、いわゆる野生馬は家畜だった馬が人間の手を離れて再野生化したものです。
両者の区別は英語では野生の馬は “Wild Horse”、再野生化した馬は “Feral Horse” と別の語が用いられますが、日本語だと対応する語がないようです。
このサイトでは「半野生馬」を「再野生化した馬」の意味で使います。
ポルトガルには野生ウマもいる。正確には、今西が使った「半野生」という言葉が正確かもしれない。真に野生のウマは地球上ですでに絶滅してしまったが、家畜化などで人問の手を経たのち、再び野生化したウマがいる。
この表現にも問題があります。野生状態ではあるものの人間の管理下にある「御崎馬」も半野生馬と表現されることがあり、混同されてしまうためです。
そのためUmas!では御崎馬は「野生状態」と表現しています。
分類法
気質をもとに、三つの分類をしています。
- 冷血種(コールドブラッド・重種・ポニーに相当)
- 温血種(ウォームブラッド・中間種に相当)
- 熱血種(ホットブラッド・軽種に相当)
語の起源や定訳はともかくとして…ホットブラッドを温血種と訳すと、品種名のウォームブラッドとの兼ね合いでややこしいでしょ?という理由によります。
馬齢・人間の年齢換算
馬齢は断りがない限り現在の基準(当歳=0歳)で記載。
馬齢と人間の対応年齢は、馬の成熟度による換算で統一しています。
輓馬・ドラフトホース
品種としての輓用馬・輓系馬である Draught horse, Draft horse は輓馬とは訳さず”ドラフトホース”と記載しています。
用途としてのドラフトホース(輓用馬)は輓馬(ばんば)にしていますが、文脈によっては農耕馬とすることもあります。
輓馬と農耕馬は分けて記載されることがありますが、農耕でも農耕具をひいていたことから、基本的には輓馬としています。
ばんえい競馬・ばんえい馬
ばんえい競馬(ばんえい競走)で用いられている馬は「ばんえい馬」とひらがなにしていますが、輓系を指す時は漢字を用いて輓馬としています。
農耕や木出し(馬搬)に用いられる用途を指す時も漢字で輓馬をあてています。
屠殺・と畜
屠殺(とさつ)と屠畜(とちく)は、肉や革として利用することを目的として、動物を殺すときのみ使用しています。殺処分を屠殺と呼ぶこともありますが、このサイトでは使い分けています。
殺処分
殺処分は、畜産製品の生産に用いられない動物を殺すときに用いています。畜産品を目的とした処理は屠畜・屠殺と表記しています。
病気や怪我、あるいは面倒が見きれないケースでの動物殺害のことです。一般的には安楽死処置・安楽殺処分のことです。
馬の屠畜を「殺処分」と表現するのは避けたほうがいいのかもしれない
ドレッサージュ・馬場馬術
馬場馬術・ドレッサージュは、状況に応じて使い分けています。
品種名
品種名は日本馬事協会の表記に従うのが望ましいですが、揺れが多々あります。迷われた方は日本馬事協会の表記の登録規定をごらんになってください。
安楽死・安楽殺
苦痛のない殺処分は「安楽死処分」「安楽死措置」としています。安楽殺という表現のほうが短くすみますが、一般的ではないことから「安楽死」を行うといった表現にしています。