御崎馬 宮崎の日本在来馬〔馬の品種〕

御崎馬
- Misaki Uma -

品種名 御崎馬 (Misaki Uma)
原産国/地域日本・宮崎
毛色鹿毛、黒鹿毛、河原毛が多い
体高100cm ~ 130 cm (9.3hh - 12.3hh)
体重 平均 300 kg
用途種の保全
分類日本在来馬、和種、ポニー
関連品種日本在来馬
御崎馬(みさきうま)は8種いる日本在来馬の1種で国の天然記念物。岬馬とも。

御崎馬は品種としてだけでなく繁殖地も含めて国の天然記念物に指定されており、宮崎県串間市の都井岬の550ヘクタールほどの土地で周年放牧で保護されている。

伝染病や品種の特徴を残すための去勢を除けば人間の手が入ることはなく、出産も睡眠もすべて自然の中で行われる再野生化した品種としても知られる。

自然による淘汰を経ているため体は強い。平均寿命は牡が約14~16年と、人間の管理下にないにも関わらず長寿と言える。

2011年にはウイルス性の家畜伝染病「馬伝染性貧血(伝貧)」により、12頭が薬殺処分されている。明治時代に馬匹改良に用いられた馬の特徴が多く見られる牡馬は去勢されることもある。

種としての個体数は100頭前後を維持している。

歴史と生態

まれに混乱が生じるのが「野生馬」の語。種としての野生種の馬は絶滅しており、現在生きている野生馬は、家畜だった馬が人間の手を離れ、再び自然の中で暮らすようになったもの。再野生化した馬としては、アメリカのムスタング(マスタング)などが有名。

「馬追」には馬を追って捕まえるという意味もあるように、牧場(まきば)では自然に放たれた馬を必要に応じて捕まえていた。

都井岬は、もともと高鍋藩秋月家によって元禄10年(1697年)現在の串間市に設置された藩営牧場の1つである「御崎牧」が前身。開設以来今日まで300年以上に渡って周年放牧が行われている。

文明開化の後に軍隊も西洋式に改められると、大型の馬が必要とされるようになる。

輜重(現代風に言うならロジスティックス)には大型馬が求められ、偵察や機動力を活かした騎馬隊にはより早く走る馬が必要とされる。在来馬では体が小さいため、全国で大型の馬の生産のための馬匹改良が行われた。

御崎馬もその影響を受けたが、限定的であったが、戦後、モータリゼーションにより馬の利用が減る。御崎馬は1953年と戦後間もない時期に「岬馬およびその繁殖地」が国の天然記念物に指定され、1960年代には支援体制が敷かれた。

 

御崎馬は和種の中では大きめで、足はやや細め。背中には品種改良が進んでいない馬に見られる鰻線(まんせん)と呼ばれる線のある個体がいる。↓の馬の背中の黒い部分が鰻線。

御崎馬は野生の馬と同様に一夫多妻制のハーレムを形成する。ハーレムは1頭の牡馬と数頭の牝とその仔馬からなり、ハーレムをもてない・あるいは持てなかった牡は男馬だけの群れを作る。

 

観光

日本在来種・和種御崎馬

御崎馬は車道をウロウロしていることもあり、観光客も恐れないため近くから馬を見ることができる。

春から夏はノシバやチガヤの豊富な小松ヶ丘や扇山の草地で、種雄馬(しゅゆうば)を中心に数頭の雌馬と子馬のハーレムが形成されます。秋から冬は小さな群に分かれて海岸よりの杉林や雑木林に移動して、ススキやシダあるいはタブノキやアカメガシワなどの茎葉を食べて過ごす。

御崎馬の出産のシーズンは 3月~8月。生まれたばかりの春駒を見ることもできる。

串間市観光案内ページ

馬に関する注意事項

串間市観光案内ページでは、「馬の視界は350度もあり、正面を向いたまま自分の後ろ足まで見えます。後ろから近づくのは絶対におやめください」と、馬には不用意に近づかないよう呼びかけている。

人を怖がらないとはいえ野生の馬。ご注意を。

データ

名称: 岬馬およびその繁殖地
ふりがな: みさきうまおよびそのはんしょくち
種別1: 天然記念物
種別2:
時代:
年代:
西暦:
面積:
その他参考となるべき事項:
告示番号:
特別区分:
指定年月日: 1953.11.14(昭和28.11.14)
特別指定年月日:
追加年月日:
指定基準: (三)自然環境における特有の動物又は動物群聚,(四)日本に特有な畜養動物
所在都道府県: 宮崎県
所在地(市区町村): 串間市大字大納

国指定文化財等データベース – 岬馬で検索

管理は串間市(昭47・7・28)。

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