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シマウマの『縞模様』はアブよけの可能性が高い

シマウマの特徴といえば、なんといっても白黒の縞模様(当たり前ですか、そうですよね)。

なぜシマウマが草原の中で目立ちそうな『白と黒』の模様をしているのかについては長年の謎とされてきました。

これまでにもいくつかの仮説はあったものの、決定打にかけていて、はっきりしませんでした。

  • 縞模様が集団で動くと捕食者に対して目くらましになる。あるいは適度な距離では灰色に見えて迷彩として働くとするカムフラージュ機能
  • シマシマは個体によって異なるため、仲間同士を認識するために用いられているとする個体識別機能
  • 白と黒の部分で熱吸収が異なるため、体表面で微細な空気の流れを作る体温調節機能
  • アブなどの吸血バエは均質な表面を好み、シマシマを嫌うとする吸血バエからの防御機能

これらの仮説のうち、ここ数年でアブよけ効果が大きいことが報告されていました。今年(2019年2月頃)発表された研究でも、アブはシマシマ地に着地するのが下手という結果が報告されました。

実験での確たる裏付けがとれたことから、現在では虻避け機能説が有力視されています。

シマシマがアブ避けに有効というこの研究は、大手メディアでも報道されたので目にした人もいると思います。発表から半年経って今更感はありますが、先日アブネタがあったので、この期にまとめることにしました。

 

アブはシマシマに着地しにくいらしい

アブのシマシマ着地苦手説は、ブリストル大学とカリフォルニア大学デービス校の研究者によって報告されたものです。

Tim Caro教授とMartin博士のチームは、捕獲したシマウマと、家畜の馬を用意し、両者の周りを飛ぶアブの動きをビデオで撮影。

双方のアブの動きを分析したところ、アブはシマシマの皮膚へのアプローチが下手ということが分かったというもの。

アブは遠くからならシマウマを認知できるため、シマウマの周りを飛び回る。ここまでは馬もシマウマも変わりません。

しかし、いざアブが血を吸うために近づくと、シマウマ相手だと着地がうまく行かないのです。どうやらアブはシマシマ地に近づいてもスピードを落とすことがないため、目標を通り過ぎてしまうか、ぶつかるかになってしまう。

それに対して馬への着地は成功しやすいという結果になりました。

さらに同じ馬に白、黒、シマシマ三着の馬着を着せて、それぞれの条件でのアブの動きを観察。同一の馬を用いているため臭いや行動による違いはなくなり、純粋に模様だけの違いでの実験を行いました。

この模様違い実験も、シマシマの馬服を着せている状態が一番アブが近づきにくかったという結果に終わりました。

これらの結果から、アブはシマシマ模様へのアプローチが苦手なので、シマウマは被害に遭いにくいのだろうという結論にたっしたのです。

 

アブはなぜシマシマへの着地が苦手?

ミネソタ大学で昆虫の視覚を研究しているパロマ・ゴンザレス=ベリードさんは、これらの昆虫はオプティカルフローにより自身の速度と近くの物体からの距離を測定しているため、シマシマの太さと向きがばらばらであることが関与していると考えています。

風景から自分の速度と距離を見定めたいのに、同じようなものがまちまちなサイズや向きで配置されていたら判定のしようがない、ということなのでしょう。

 

最初はバーバーポール錯視かとも思ったのですが、そいういうわけではなさそうです。バーバーポール錯視は、床屋のクルクル回って模様が上に昇っていくように見える現象のこと。

 

ゼブラ柄のアブよけ製品もある

Caro教授はさらなる研究が必要だから、乗馬用品産業にシマシマ服を作ることは控えてほしいと発言をしています。

が、このゼブラ柄、馬のアブよけ用馬着(フライシート)として売っています。

画像のリンク先は楽天市場になっています。

文中で商品リンクになっている画像は買ってねというわけではなく、ECサイトの画像を借用するための措置です。画像をダウンロードしてサーバにアップしてクレジットを表示してが意外と手間なので、手抜きのためにしています。

もちろんリンクから買ってくれれば嬉しいですが、特に楽天での購入を薦めているわけではありません。

馬がシマウマの擬態をしているのは、オーナーの趣味というわけではないのです。