馬はどのくらいの重さの馬車を引っ張れるか。手抜きで根拠を書かずにおおざっぱな数字を挙げておきます。怪しいと思ったら詳しい人に聞いてください。
輓馬(大型の力のある馬)の馬の体重を基準に、何倍の重量の馬車をひけるかという福祉に配慮した数字です。
- 舗装路 体重の3倍まで
- 不整地 体重の2倍まで
- 悪路 体重の1倍まで
車輪の形状や材質も関係するので一概には言えませんが、かなり余裕を持たせた数字となっています。
長期にわたった観察では、体重の10%の重さを引っ張らせている分には、まったく問題は生じないそうです。体重の10%というと、輓馬900kgなら90kg程度になります。10%はかなり控えめな数字なので、少々オーバーしたくらいでは問題はないとのこと。
馬車を引っ張るのに必要な力は馬車の重量と転がり抵抗が分かれば計算できます。が、それはそれで厄介。
100㎏くらいまでであれば、50㎏のばね秤を二つ並列でつないで、馬車を引っ張ってみるのが分かりやすいかも。二つの秤の数字を足したら必要な力になっています。静止状態から動かすときには動いている時の2.5倍程度の力が必要なことを勘案して計測すればいい。
ポニーについてはデータがないのか、はっきりした数字は分かりません。ただ、10%以上の力を出させても大丈夫なようです。300㎏のポニーなら30㎏まで。余裕を持たせた数字なので、あくまで目安ということで。
個体にもよるので、あくまで目安ですが、「馬車をひかせるのはかわいそう」という人への説明としてはいいのではないかと。