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【成立】引退競走馬をもっと受け入れたい!茨城の乗馬クラブクラウドファンディングを実施

筑波スカイラインスティーブルクラウドファンディング

3月31日、クラウドファンディングの募集は終了しました。第二目標には届かなかったものの、第一目標を大きく上回る結果となったようです。

このページがきっかけで協力してくださった皆さま、ありがとうございました。

世界的に問題になっている経済動物としての「馬」を、私たちのパートナーとしての「馬」に変えていく

こんな目標を抱く「筑波スカイラインスティーブル」代表の増山大治郎さんが「READYFOR」にて、施設建設費用の一部を募るクラウドファンディングを行っています

クラウドファンティング
引退馬に幸せな第二の馬生を

 

「筑波スカイラインスティーブル」は引退競走馬を積極的に受け入れ、再調教を行っている茨城県の乗馬クラブ。所在地が競走馬のトレーニングセンターや競馬場に近いという立地を活かし、より多くの引退競走馬を受け入れ、第二の馬生を歩む手助けをしたいという思いがある。しかし馬房の余裕がなければ引き受けられないという現実があります。

無理をして引き取っても、馬にとってよい環境が提供できなければ本末転倒になってしまう。

より多くの馬を引き受け、よい環境で飼養する。この2つを目標に、厩舎を増やして余裕のできる馬房3つを、新たに3頭の引退競走馬の受け入れに割り当てる。さらに1000坪の土地に放牧場を整備し、新たに引き受ける馬たちはもとより、現在繋養している馬たちの快適な居場所としたい。

厩舎と放牧地の整備費用の一部をまかなう資金集めのためのプロジェクトが立ち上げられました。

代表の増山大治郎さんは国際馬術連盟のワールドカップ出場経験もあり、茨城県代表として国体にも出場を続ける実績あるホースマン。長らく馬に関わってきた経験から、その馬にあった調教を施し、引退馬のセカンドライフの手助けをしたい。さらに繋養している引退競走馬の情報も発信することで、今後は馬と競馬ファンとのふれあいの場も作りたいとしています。

REDYFORのページでも紹介されているように、筑波スカイラインスティーブルで繋養されている元競走馬には、19歳や20歳でも馬術競技会で優勝を飾っている馬もいます(この辺を団体名でチェック)。

筑波スカイラインスティーブル

競馬と馬術競技では求められる能力が大きく異なります。トップレベルの馬術大会で出場するのは馬術競技に適した品種の馬ばかり。そんな中で、ワールドカップ障害馬術大会に出場を果たした元競走馬がいます。サラブレッドとして史上初の出場という快挙を成し遂げたのはトップギアI(ファースト)。大井競馬場で走っていたサラブレッドです。

▼2006年 全日本大障害 決勝

スターホース・トップギアI号の鞍上は、小山乗馬クラブの増山誠倫選手。今回クラウドファンディングを立ち上げた増山大治郎さんのお兄さんです。馬術競技の選手として活躍するご兄弟がともに、再調教を通じて引退馬の第二の馬生をサポートしています。

馬術競技という華やかな世界で活躍する元競走馬がいる一方で、引退後の行方が分からなくなる馬もいます。ご存知の通り、人知られず処分されてしまうこともあります。

とはいえ行方不明ならすべてが殺処分というわけでもありません。その馬に本当の第二の馬生を歩ませるために、引き取った人が競走馬時代の名前やプロフィールを伏せているケースもあります。競走馬時代のファンに知られると、プライベートなはずの馬の所有がSNSなどで拡散されてしまう可能性があります。後に手放したら、その後の行方にも言及されて居心地が悪い思いをする可能性もある。

現役時代の名前を公表しての引き取りには難しい部分があります。

クラブで引き受けた引退馬についての情報を積極的に発信していくのは、難儀な部分があるのではないか、と思うところです。

クラウドファンディングのページの最後はこう締めくくられています。

一頭一頭の個性を大切にし、1頭でも多くの馬の第二の馬生が、愛と幸せにあふれたものになるように、今後も活動を続けていきます。

▼増山さんが出演されたレインボータウンエフエム

引退競走馬を「元競走馬である乗用馬」として、名前も込みで活用できれば、競馬と乗馬の間に持続的な仕組み作れるのかもしれませんね。

クラウドファンティング
引退馬に幸せな第二の馬生を

 

引退競走馬に立ちはだかる壁

引退競走馬を再調教する支援団体のひとつでは、調教にかかる費用を一般的な寄付とふるさと納税によってまかなっています。

寄付に頼る理由は再調教費用がかさむため。調教した馬を売っても、その間にかかった費用を回収するのが難しいという事情によります。競走馬が怪我や精神的な問題で引退した場合、調教を施す前に休養期間が必要になり、コストがさらにかかってしまう。

調教した馬を「売る」となると金額的にボランティアになりがちなため、「再調教」だけでは収益が上げられないのです。

馬のためを思うなら、怪我が少ないうちに引退させれば…と思います。しかし「馬のため」は、立場によって変わってしまうのです。

現役競走馬を預かる調教師や騎乗する騎手であれば、長く競馬生活を送らせることが馬のためになると考えます。身体面での不安があっても、競走馬の使命として走れるのなら走らせたい。走れる間は生きていられるからです。

過度な運動は体に悪い、とはよく言われることです。どこかしら体をいためている人間のアスリートは珍しくないですよね。このあたりは、ある程度仕方のないものでもありますが、調教やレースを繰り返せば、怪我が増えるリスクが上がります。

一方、乗馬として転用するために引き受ける側としては、馬に怪我がないほうがありがたい。精神面でも余裕があるうちに引き渡されたほうがいい。

立場が異なるために、両者の間の認識にギャップがあるのです。

再調教ができる受け入れ先が増えれば両者の間にある壁が低くなり、無理をさせすぎないうちに引退する競走馬も増えるかもしれません。

クラウドファンティング
引退馬に幸せな第二の馬生を

 

引退馬の情報も積極的に情報発信

筑波スカイラインスティーブル

筑波スカイラインスティーブルでは、ファンと引退競走馬のふれあいの場を増やしていきたいとしています。

引退馬の居場所を増やすためには、乗馬人口が増えるのが一番効果が大きいのです。JRAが東京五輪の馬術競技に気合を入れているのも、JRAとしてのイメージ向上ばかりでなく、オリンピック効果で乗馬人口が増えることも期待してのことでしょう。

引退競走馬の処遇を気にかけている関係者も、一般の人が馬を見て触れる機会を増やしたいそうです。まずは馬を身近に感じてもらい、あわよくば乗馬を始めてほしい、という下心気持ちゆえのことです。

現役で働いている引退馬の情報が公式に広められるようになれば、繋養先を訪れてみよう、乗ってみようという人が増える。そういうサイクルができれば、馬にもファンにもプラスになりますよね。

ツイッターでも情報発信

今年から公式ツイッターを開設し、引退馬を中心とした情報発信を行っています。

笑ったのがこの動画

遠慮なく頭を動かしてボリっと折れば早そうなのに、つつましくいただく感がただよっててかわいい。こういう子好き。

 

猫は何をしたかったのか…遊びたいけど素直になれなくて突撃してみたというツンデレ?

 

自分くらいの高さの障害を飛んどる…

 

「かわいい」よりも「うまいやん」という感想が先にきました。

 

筑波スカイラインスティーブルについて

乗馬クラブ”筑波スカイラインスティーブル”
所在地
:茨城県かすみがうら市
定休日:月曜(祝日の際は翌日定休)
会員:1年会員、ジュニア会員あり(中学3年生まで)
レッスン:初級者・障害飛越
特記:養老馬の預託可

ジュニアコースはリーズナブルなので、子どもを馬に乗せてみたい親御さんはチェック

「乗馬をはじめる」といっても、最初は自分が何をしたいのかも分からないですよね。障害馬術や馬場馬術といった馬術競技の技術を学びたくなるかもしれないし、馬とふれあうことが楽しくなるかもしれない。ホーストレッキング(外乗)で上級コースに参加できるようになればいいという人もいるでしょう。

スカイラインスティーブルは障害飛越レッスンは行っていますが、馬場馬術はありません。あとから馬場馬術が学びたくなった!というときは他のクラブを紹介してもらえるとのこと。始めるときに心配する必要はないようです。

馬に興味はあるけれど怖そうと思う方は、引き馬体験にトライしてみてはいかがでしょうか。

筑波スカイラインスティーブル
クラウドファンディング公式ウェブサイト

馬のごはん 飼料『引退馬支援』代表的な団体と支援方法