タイトルではそれっぽく煽ってみましたが、自民党の逢沢一郎議員が「闇ルートで馬肉に、は許さない」とTwitterでつぶやいたという話です。
自民党衆議院議員”逢沢一郎”議員は、違法買春疑惑(合法買春があるんか?という突っ込みはおいといて)で渦中の人。まあ話題そらしに受けそうなことをつぶやいてみただけという印象もありますが、そこは分からないので、発言の内容をまじめに考えてみました。
引退後の競走馬 #サラブレッドのセカンドキャリア を支えるネットワークが必要。国会に協力 支援の議員連盟つくります。トレーニングを受け直して馬術に、セラピー用や乗馬クラブなどで活躍して欲しい。そして最後は #余生牧場 で最高に幸せな余生が過ごせるように。闇ルートで馬肉に、は許さない。
— あいさわ一郎 (@ichiroaisawa) August 8, 2019
つぶやきの冒頭では引退競走馬のセカンドキャリア支援のための議員連盟を作ると表明。
自民党には「自由民主党の競馬推進議員連盟」なるものもあるのに、新しい議員連盟はどういう位置づけになるのか。セカンドキャリア支援団体への補助をすでに始めているJRAや農水省に問い合わせるほうが早いのではないか。そんなことを考えると、どうなるのか想像もつかない。続報を待つしかなさそうです。
問題は「闇ルートで馬肉に、は許さない。」の部分
闇ルートは分からないので「表ルート」を考えてみると、おそらく通常のルート。
飼い主 ⇒ 家畜商・肥育場 ⇒ 屠畜場
こんなんですよね。どこに闇ルートがあるのか。
屠畜場は「と畜場法」によって設置基準や要件が定められています。屠畜場では動物に病気はないか、衛生管理はできているかなどチェックされているので、流通しているお肉を安心して食べられるしくみです。屠畜場以外でのと殺は認められていないので、もし許可を得ていない屠畜施設があれば確かに闇ルートになる。
もっともそんな施設の情報を持っているなら、議員連盟創設を考える前にその施設を告発すべしという話です。
家畜商は免許を持っています。「表」で売買を行うので闇ではない。
飼い主から屠畜場に直接連れていかれる場合はとうぜん闇になる要素はありません。
闇流通というものがあるとしたら、馬泥棒から盗んだ馬と知っていながら買っているケースくらいなのかもしれないけど、日本の馬泥棒はそれほど多くはないしそんなケースがあるなら通報すべき話。
よく分からない。
文春による違法買春疑惑をごまかすために、話題になりやすいきれいなことを言いたかったのか、本気なのか…
自民党は2000年以降はネタ政党化しているから判別に困るところ。こんな議員もいるので。
憲法で定められた国民の義務は「勤労、納税、教育を受けさせること」。義務を果たしていれば権利を主張して良いと思うし、どんな生き方をしようとどんな考えを持とうと、それが犯罪でなければ個人の自由だと私は思っています。自由には責任が伴いますが、それを覚悟で私も自由に生きています。
— 小野田紀美【自民党 参議院議員(岡山県選挙区)】 (@onoda_kimi) July 25, 2018
権利と義務が対価なのは私人と私人との関係。
売買契約をすれば、商品をもらう権利が生じるが代金を支払う義務が生じる。
憲法はそう言うものではない。
国と国民との関係を律するもの。
税金を払うから国が国民を守るのではない。赤ちゃんから死ぬ間際の人まで無条件に守るのが国の義務。— 弁護士 星 正秀 (@hoshimasahide) July 26, 2018
立法府に奉職しながら法を誤解しているのもそうですが、憲法の精神を知らないと99条の国会議員の憲法の擁護と尊重ができないので国会議員としてどうなのだと…