住民税の一部を好きな自治体に寄付するだけで、その地方の特産品が受け取れるとあって大人気のふるさと納税。
2000円の手数料のみで利用できるお得さに加え、ワンストップ納税のおかげで手間も減って利用者も増えている。
というのは、みなさんご存知の通り。
そんなふるさと納税ですが、引退馬や競馬振興を目的とした返礼の品(品というわけではないけれど)を用意している自治体も多々あるので、目についたものを紹介します。返礼品アイテムが多いところは、手抜きで楽天の画像つきのリンクにしてあります。
(”納税”と呼ばれていますが仕組みとしては寄付なので、ここでは寄付としています。いずれも2020年12月時点の情報です)
目次
ふるさと納税で後悔しないためのチェックポイント
紹介の前に、ちょっとだけふるさと納税をする際の注意点などを。
ふるさと納税そのものは、利用者にとっても寄付される先にも嬉しい(税収が減る自治体には悲しい)制度です。しかし寄付金の使途が受け取った自治体にまかされていることで、問題となるケースがあります。
たとえば寄付の際に使途を指定したのに適切に使われていなかったり、かつては返礼品の高額化が進んでしまい競争が生じて自治体に入るお金が減ってしまった、といったこともありました。
さすがに今は改善されていますが、それでも時折、寄付した人から不満を聞くことがあります。
一口にふるさと納税といっても、寄付の仕方はさまざまです。
- 返礼品なし
- 返礼品ありで寄付の使いみちを指定できる
- 返礼品なしで寄付の使いみちを指定できる
返礼品不要で使いみちを指定したい人もいれば、返礼品さえもらえればあとは好きにしてもらっていい、という人もいます。
ふるさと納税の返礼品の額には上限が設けられており、寄付された額の3割までとなっています。残りの7割は自治体の取り分。
ふるさと納税の返礼品は、あくまで自治体に寄付してもらえたことへのお礼なので、7割の利用方法は自治体が自由に決められます。
- 3割までは商品やサービスを提供する事業者へ
- 残り7割は自治体に
たとえば、ばんえい競馬のスポンサーコースに寄付すると「ばんえい競馬の『個人協賛レース』スポンサー」になることができます。
そのうえで、残りの使途を『ばんえい競馬の振興』に指定することができる。ばんえい競馬のスポンサー費用は1万円なので3割程度が主催者に渡り、あとは目的ごとの基金に積み立てられる、という枠組みです。
ここからがポイント。馬関連の返礼品を用意している自治体だからといって、残りの寄付の用途に馬産・競馬振興を掲げているとは限りません。
「選択肢に馬事振興を挙げている自治体」であれば、馬関連に指定できる、と考えてください。
寄付金の全額を馬関連に使ってほしい人は、使途を馬事関係に指定できるか調べてから確認しておけば、「全額馬に使ってほしかった。こんなはずじゃなかった」とならずにすみます。
ホーストラスト(引退馬支援)
寄付先 :鹿児島県湧水町
支援先 :ホーストラスト
タイトル:馬主のいない馬を助けたい!トラストスポンサーチケット!里親として1年間サポートするシステムです【NPO法人ホーストラスト】
九州は鹿児島の養老牧場、NPO法人ホーストラストへの支援となる寄付。
- トラストスポンサーチケット(1口1年分)
- 預託料一頭分の一ヶ月分のチケット
トラストスポンサー1口1年分と預託料1ヶ月分、どちらも33,000円。寄附金額が12万円となっているのは、返礼の品の額を3割程度に抑えるための措置です。
12万円分寄付した!と思っていても、全額がホーストラストに渡るわけではない、ということです。
ホーストラストに渡った寄付金の残りの使途に、馬産振興はありません。
ばんえい競馬(ばんえい競馬・地域振興)
寄付先 :北海道帯広市
支援先 :ばんえい競馬
タイトル:【北海道帯広】世界にたったひとつ!ばんえい競馬 個人冠協賛レース
帯広市のふるさと納税では、ばんえい競馬の個人協賛レースのスポンサー権が選べます。地方競馬の個人協賛について詳しくはこちらをご覧ください。
さらに、ばんえい競馬のスポンサー費用の残りを『ばんえい競馬の振興』に指定することができます。
ばんえい競馬個人協賛スポンサーの他、幸運の馬蹄セットやおがわじゅりさんのノベルティもあります。
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土佐黒潮牧場
寄付先 :高知県須崎市
支援先 :土佐黒潮牧場
タイトル:競争馬 引退後はどこへ?あなた力で引退馬の余生を! 黒潮友馬会応援2万円
黒潮牧場は高知県須崎市にある馬の養老牧場。もともと牧場を営んでいて引退馬を受け入れ始めるところが多いのに対し、黒潮牧場は、設立された当初から馬の余生のための牧場として運営されている。
牧場の開場は1995年と、おそらく養老牧場としてはオーシャンファームに次いで2番目に古い牧場である。
黒潮牧場のふるさと納税ページでは、競走馬でなく競争馬になっている。市の担当者が公開前にきちんとチェックしているのか疑問は残る。
サラブリトレーニング・ジャパン(引退競走馬リトレーニング)
寄付先 :岡山県吉備中央町
支援先 :サラブリトレーニング・ジャパン
タイトル:引退競走馬の活躍の場を全国へ!「リトレーニング」を今必要としています。
サンクスホースプラットフォームの一角、『サラブリトレーニング・ジャパン』への寄付が吉備中央町から行えます。
サラブリトレーニングは、競馬から引退したばかりの競走馬を乗用馬に再調教している認定NPO法人です。競走馬はとにかく速くまっすぐ走ることを教え込まれているため、ふつうの人には扱えません。また、引退したばかりの馬は故障や病気など問題を抱えていることもあるため、一定の休養期間も必要となる。
そのための支援金として使われます。
サラブリトレーニング
日高町(競走馬生産振興)
寄付先 :北海道日高町
支援先 :
タイトル:オグリキャップグッズ
優駿記念館によるオグリキャップグッズ。
グッズの費用の残りは「強い競走馬づくりに関する事業」に用いられます。
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