馬術競技 馬を使ったスポーツ

馬を用いた競技といえば、競馬、オリンピックのヨーロピアン(イングリッシュ)馬術、カウボーイのウエスタン馬術が思い浮かぶが、その他にもさまざまなバリエーションがある。

競馬

王様のスポーツとも呼ばれる競馬は近代競馬とも呼ばれ、16世紀のイングランドで始まった。

スポーツの語源は古フランス語の「desporter」「(仕事や義務でない)気晴らしをする、楽しむ」。肉体運動を伴った勝負という意味は1500年代から見られるが、冗談という意味も同時期からある。

スポーツの意味は時代と共に変化しているが、「王様のスポーツ」の語は「王様の暇つぶし」という意味ともとれる。

競馬のために作られている早さのみを追い求めるサラブレッドは近代競馬の申し子とも言える。

 

もともとは馬主がお金を出し合って賞金に当てるステークスレースだったが、現代では主催者が賞金を提供する方式がほとんど。

多くのレースの賞金の原資としては、そのレースのためのスポンサーを募るケースと、集まった賭け金の一部を賞金に充てる二通りの方法がある。

日本で言えば胴元である JRA が勝馬投票券という形でお金を集め、その中から賞金が充当される。この方式をパリミュチュエル方式という。

 

平地競争

サラブレッドによるギャロップ(襲歩)レース。日本で競馬と言えばこれを思い浮かべる人がほとんど。

 

障害競走

サラブレッドによるギャロップ(襲歩)レース。いわゆる障害レース。

 

繋駕速歩競走(けいがそくほきょうそう、けいがはやあしきょうそう)

速歩によるレース。ハーネスレースとも。

一人乗り二輪馬車(サルキー)を曳かせるレース。騎手はジョッキーではなくドライバーと呼ばれる。

トロッター・ペーサー(2節の歩法)で別個のレース体系になっている。駆け足になったらペースを落として外枠に移動させ、歩法を戻さなければレースに復帰できない。

推進力にムラが生じる駆足や襲歩(ギャロップ)とは違い、速歩は車両を引くのに適している。

 

ハーネスレースの競走馬は現役期間が長いのが特徴。

馬券的に妙味があるため、イギリス・アイルランドを除くヨーロッパやオーストラリア、カナダなどサラブレッドのレースをしのぐ人気を誇る国も多い。

源流はベンハーのチャリオット(戦車)レースのような競技。

https://www.youtube.com/watch?v=frE9rXnaHpE

騎乗速歩

トロッター・ペーサー(2節の歩法)によるレース。

ハーネスレースとは異なり、トロッターに騎乗してレースを行う。現在は全体的に下火で開催されている国は多くはない。

ばんえい競走

北海道・帯広市のみで行われている、450kgのソリ本体に負担重量を乗せ、最大で1トン近いソリを引くレース。ばんえいは輓曳(運搬用ソリや農耕具などをひく)からきている。

起源は木材を運び出していた馬の力比べとされており、スピード競争とは趣が異なる。

コースは大小二つの障害となる坂を含んでおり、特に難関の第二障害は見どころとなっている。

馬の品種は800kg ~ 1トン以上の大型のペルシュロン、ブルトンなどが用いられる。

馬術競技

ヨーロピアン

  • 馬場馬術(ドレッサージュ)
  • 障害飛越(ショウジャンピング)
  • 総合馬術(イベンティング)

オリンピックでは上記三競技が行われる。総合馬術は3日間かけて行うことから「3DAY Events」とも呼ばれる。

ウエスタン

カウボーイの腕比べから派生。

アメリカンクォーターホースが用いられることが多い。

ポロ

ポロシャツでおなじみの、馬上でパターのようなスティックでボールを打って得点を競うゲーム。

対戦は4対4のチームで行われ、屋外ではサッカーのピッチの9倍の面積のフィールドを使用する(屋内では大幅に狭まる)。馬の運動量が非常に多いため、1ラウンド(チャッカーと呼ばれる)ごとに馬を変える必要がある。そのため最低でも2頭の馬がいないと競技自体に参加できない。

ボールを相手ゴールに入れれば得点となる。キーパーはいないため、いかにゴールまでボールを運ぶかが鍵となる。

馬の機敏性、スピード、鞍上の指示に従う従順さなど、馬の能力を生かした競技と言える。その一方接触のリスクもあるため、ラインどりもルールで定められている。

ポロに用いる馬はポロポニーと呼ばれるが、147cm 以下のいわゆる「ポニー」ではない。かつてはポロに用いられる馬の体高は142cm, 147cmに制限されていたため文字通りポニーが用いられていたが、現在では制限がなくなっている。そのため通常サイズの馬が用いられる。品種の指定はなく、スピード、スタミナ、敏捷性、従順性を期待して生産されている。

ポロは紳士のスポーツと呼ばれるが、運動量は多くしばしば接触も発生するラフさもある。パブリックスクール(寄宿制名門校)がスポーツを重視していることもあるためか、ラグビーしかりポロしかり、イギリスの紳士は激しいスポーツも好むもよう。

筆者が見ていて一番楽しめるのはフィールドポロだったりする。

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