どんなスポーツでも事故はつきものですが、乗馬も例外ではありません。大きな動物相手のスポーツだけに相応の事故は発生しています。
少し古い情報になりますが、消費者庁が2015年11月に乗馬施設での事故について注意を呼びかけています。
参考 乗馬施設での事故に御注意ください 2015年11月5日消費者庁
リリースでは『事故情報データバンク』に 25 件、『医療機関ネットワーク』に15 件の事故情報が寄せられたとしています。
事故の内容は落馬が 29 件と最も多く、馬にかまれる(4件)、馬に蹴られる・踏まれ
る(3件)などが見られます。事故のうち 13 件は、骨折等で治療期間が1か月以上の重
傷となっています(図1)。
ただこれ、平成 21 年9月から平成 27 年9月末日まで、つまり2009年9月~2015年9月までの6年間の合算したものです。6年で計40件なら、1年あたり6件程度の計算になります。そう多くはありません。
事故は年齢にかかわらず起きていて、一番多いのはやはり落馬。馬に乗っていればつきものの落馬ですから、報告されているのは重大事故ということになります。それにしても一月以上の治療期間が必要になったケースが3割以上あるとは。保険は必要ですね。
乗馬中の事故情報についてはこちらで調べることができます。
リリースに記載されている利用者へのアドバイス
<乗馬クラブのチェックポイント>
- 良い指導者・指導者が適正な指導を行っているか
・指導者の目が行き届いているか - 良い馬 ・自分のレベルに合った馬に乗れるか
・調教がしっかりされているか - 良い環境 ・馬場や馬小屋が整備されているか
・装具が整備されているか - その他 ・事故が発生したときに補償される傷害保険や賠償保険が整備さ
れているか
・荒天時などの対応がとられているか
・危険に対しての注意などが告知されているか
(2)観光地などで乗馬をする前に
観光地などで引き馬6や外乗7を含む乗馬体験をする際には、次のことに留意しま
しょう。
- 自分のレベルに適した乗馬ができるか(自分の技術を過信しない。)。
- 乗馬中はヘルメットなどの安全装具を装着させる安全対策がとられているか。
- 自分自身の体調に問題(飲酒、傷病等)はないか。
- 事故が発生したときに補償される傷害保険や賠償保険が整備されているか 。
保険は必要
馬に乗っていれば落馬は珍しくもないことではありますが、後遺症が残ってしまったという人もいます。力の強い大きな動物相手だけに事故もある。気をつけるだけでは避けられないこともあります。
乗馬クラブや施設で保険を用意しているところならば、そこで入ってしまうのが早いです(掛け捨てであったり団体であったりします)。しかしクラブ側で対応していない場合や、いろいろなところで乗るのであれば、個人でスポーツ保険、障害保険に入っておく方がいいです。
体験乗馬や外乗のときの1日保険 参考 乗馬施設での事故に御注意ください 2015年11月5日消費者庁
2016.12にも大きい乗馬クラブでいきなり駈歩になった馬から人が飛ばされ、フェンスに頭を打ち、救急車で搬送されました。2週間後亡くなられました。首の骨が折れていたそうです。
みやぶんさん
乗馬に限らず運動に事故はつきものですからね。組体操でも事故は発生していますから。
コメントを頂いて海外の事故のデータを調べていたら、想像以上に死亡や重篤になる事故が多かった。
いずれ記事にまとめるかもしれません。