パレードや儀仗でよく見かける黒馬には、皮膚も含めて全身が真っ黒な文字通りの黒馬である青毛と、一部が薄くなっている青鹿毛の2種類がいます。
全身が真っ黒な青毛でも、日焼けして毛の色が褪せると青鹿毛に見えることもあるため判別できないこともあります。青毛・青鹿毛・黒鹿毛など、DNAで確認しないと分からないケースもあります。
青鹿毛(あおかげ)
Brown/Seal brown
青鹿毛(あおかげ)は長毛を含めた全身が黒色で、目や鼻、下腹部などの柔らかい部分が褐色になっていることが特徴です。
青毛と青鹿毛の違いは褐色になっている部分があるかないかですが、日に焼けたり歳をとって色素が薄くなった青毛は青鹿毛と判別が難しいケースがあります。
青毛(あおげ)
Black
青毛(あおげ Black)は肌も体毛も黒く、全身が黒一色です。青鹿毛とは異なり、褐色の部分がありません。
青毛も日焼けして退色して色合いが薄くなると、青鹿毛にみえることもあります。
エリザベス女王の誕生祝いパレード「Trooping the Color」で多くのホースガードの青毛の馬を見ることができますが、出現率は高くはないとされています。
◆青毛と青景の判別
左の写真の上は青毛、下が青鹿毛です。
上の青毛のたてがみは日に焼けて色が褪せたために、下の青鹿毛よりも明るく見えます。
しかし目元に注目すると違いがはっきりします。青毛の目の周りはっきりと黒いのに対し、下の青鹿毛は褐色になっていることが分かります。
馬の毛色