JRA 中央競馬騎手の収入源 レースで騎乗できれば生活はできる

競馬の騎手の報酬は、厩舎に所属しているかフリーかで変わります。

フリーの騎手の収入源はレースでの騎乗報酬、勝利報酬である進上金、トレーニングセンターでの調教料となります。

一方、厩舎に所属している騎手は厩舎の業務を担うことで調教師から給与が支払われ、さらにレースでの報酬が得られます。

鞍やブーツといった馬具は自前なので、相応のお金はかかります。問題は乗る馬があるかどうか。

騎乗手当および騎手奨励手当

JRAのレースに騎乗した騎手に支払われる報酬はJRAから支給されます。

報酬にはレースのランクによって変わる騎乗手当と、一律に支払われる騎手奨励手当の2種類の手当てが給付され、新人でもリーディングジョッキーでも変わりません。

騎乗手当

平地競走G Ⅰ 競 走63,000 円
その他の重賞競走43,000 円
そ の 他 の 競 走26,000 円
障害競走J ・ G Ⅰ 競 走144,200 円
その他の重賞競走114,200 円
そ の 他 の 競 走74,200 円

騎手奨励手当

騎手奨励手当 16,500 円

新人であっても平地の一般競争に騎乗できれば、26,000円 + 16,500円の 42,500円が報酬として支払われます。

騎乗料・騎乗手当JRAが支払うため、新人は騎乗量を安くして乗る機会を増やすことができません。
その代わりハンディキャップ戦と特別競走を除く一般競争では、通算100勝、もしくは免許取得後5年間の減量の優遇が受けられるようになっています。

減量条件
1kg勝利度数51回以上100回以下
2kg勝利度数31回以上50回以下
3kg勝利度数30回以下

進上金

騎乗した馬が賞金を獲得すると、一定額が調教師・厩務員・騎手に進上金として支払われます。いわゆる勝利報酬にあたります。

進上金はかつては馬主が得た中から渡していましたが、現在ではJRAが直接送金しています。

獲得賞金からの進上金

進上金は調教師 10%、厩務員 5%と、騎手に5%(障害レースでは7%)

進上金の対象になるのは番組表に記載されている本賞金ばかりでなく、他の奨励賞や奨励金も含まれます。

本賞金 + 出走奨励金 + 距離別出走奨励金 + 内国産馬奨励賞 + 内国産牝馬奨励賞

調教師・厩務員にも支払われる進上金は、特別出走手当と付加賞を除いた賞金ということになります

※特別出走手当は進上金は発生せず馬主100%

 

付加賞の進上金

付加賞は 5%(障害では7%)が騎手への進上金

付加賞は登録料が必要なレースでは、集まった登録料を1位~3位の馬に7:2:1の割合で分配されます。

獲得賞金との違いは、騎手にのみ適用されること。

競馬の発祥時の賞金は、参加する馬主が持ち寄った参加料で賄われるステークスレースでした。現在は主催者であるJRAが賞金や出走手当を出す側ですが、登録料が必要なレースでの付加賞金はステークスレースの名残とも考えられます。

調教料

JRA栗東トレセン販路

JRA栗東トレセン販路 栗東トレセンHPより

JRAの栗東と美浦にあるトレセン(トレーニングセンター)で騎手が調教をつけると騎乗手当が支払われます。

騎乗できるのは1日最大5頭までで、金額も定められています。

  • 美浦 1回1,500円
  • 栗東 1回1,000円

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