海外競馬のオッズの見方と計算法

中山競馬場掲示板フラワーカップ2015

海外の競馬関連サイトやブックメーカーでは、オッズが 4/6 とか 2/1 のような表記になっています。この形式は分数なので、オッズが2/1(1分の2)なら2倍を、1/2なら0.5倍を意味しています(数字をハイフンでつないだ形式もある)。

賭けたお金にこの数字をかければ配当が分かる…のですが、このオッズは賭けた金額に対していくらの儲けが出るかを表しています。

1万円を2/1に賭けたら1万円×2で2万円の儲けが出ます。ところがこの2万円には賭けたお金は含まれていないので、払い戻し額は儲かった2万円に加え、賭けたお金の1万円が加わった3万円となります。

ちょっとややこしいですね。海外のオッズには賭けた金額は含まれていないので、払い戻されるのは「儲け+元金」となります。

つまり払い戻される額は「賭金×(1+オッズ)」になります。「1+オッズ」を割って小数点方式に変換すると、日本の払戻額に基づいたオッズになります。

オッズが1/2なら、1+0.5で日本の1.5に換算できます。

デシマル(日本)

日本オッズ表示JRA宝塚記念2019

日本の公営競技で用いられているオッズは払戻金の倍率が表示されています。この表記法は小数で表すためにデシマルと呼ばれています。

デシマル式は賭金にオッズをそのままかければ払い戻される額が計算できるため非常に分かりやすいのが特徴です。

  • 1万円を5.0倍に投じると
    1×5.0=5万円が払い戻される
  • 1万円を1.2倍に投じると
    1万円×1.2=1万2千円が払い戻される

 

フラクショナル(分数)

海外オッズフラクショナル表示KG6&QE2019

海外レースのオッズ表示で多いのがフラクショナル表示。fractional は分数の意。

フラクショナル式のオッズは、賭金によっていくらのリターンが得られるかを表しています。

この方式は賭金そのものは含まず、純粋なリターンの額(儲けの額)を求めることができます。たとえば1万円を2/1のオッズに賭けたら、1万円×2=2万円。これが賭金に対するリターンとなります。

この金額には元の賭金は含んでいないため、実際に手にするのは1万円(賭金)+2万円(リターン)の計3万円となります。

  • 1万円を1/3に投じると
    1万円×1/3=3,330円が儲け
    払い戻しは元の1万円を加えて1万3330円
  • 1万円を3/1に投じると
    1万円×3=3万円の儲け
    払い戻しは元の1万円を加えて4万円
デシマルへの換算式

1+オッズ

オッズが2/5であれば、

  1. 1+0.4=1.4
  2. 1+2/5=7/5=1.4

1も2も、”割って小数点にするタイミング”が違うだけで同じことです。

 

フラクショナルの考え方

フラクショナル(分数表示)は投じた賭金で、どれだけの儲け(リターン)が見込めるかを表しています。投資分は含まないため、当たった場合の純増が分かる方式です。

分子(左)が大きければ勝率が悪く、分母(右)が大きければ勝率が大きいことを意味しています。

オッズの分子が大きければ当たりにくく儲けは大きい。分母が大きいほど当たりやすいが儲けは小さくなります。

分子=分母ならば1なので、払い戻しは2倍。分子<分母ならば1以下なので、払い戻しは2倍未満になります。