競走馬の落鉄はレースにどれだけ影響するのか

馬の足につけられた蹄鉄(ていてつ)が外れることを落鉄(らくてつ)といいます。

すっぽ抜けた蹄鉄がすごい勢いで飛んでいこうが気づかぬうちに外れていようが、いずれも落鉄です。

落鉄は珍しいことではなく、原因もさまざま。蹄鉄に強い衝撃や何らかの力がかかった時に外れないと、蹄や馬の身体にダメージが及ぶ可能性もあるため、外れることが安全弁になっているとも言えます。

落鉄そのものは問題がなくても、それがレース中に生じれば勝敗への影響が取り沙汰されることになります。ことに大きなレースで勝ち負けになったときは強く印象に残ります。

競馬ではレースの直前まで厩務員が目を皿にして確認していますが、それでも発生します。

記憶に新しいところでは、2018年ヴィクトリアマイル4着と安田記念2着のアエロリット、2017年秋華賞3位のモズカッチャン。

2016年日本ダービー2着のサトノダイヤモンド、同じく2016年のドバイシーマクラシック2着のドゥラメンテなど。

レース中の落鉄は敗因として挙げられることがありますが、果たしてどの程度の影響があるのか。

蹄鉄が競走結果に及ぼす影響

結論から書くと、統計的には蹄鉄が競走結果に及ぼす影響はないようです。

JRA総合研究所の調べでは、落鉄による着順への影響はほぼないとのこと(優駿、2012・11)。

調査対象が19事例と少ないため議論の余地はあります。おそらく馬場状態にも左右されます。ただ、影響があったとしても微々たるものなのでしょう。

4箇所のうち1箇所だけ軽くなったら走るフォームが崩れてもおかしくなさそうなものですが、競走馬の蹄鉄は125g以下と軽量であることが影響を小さくしてるのかもしれません。

もっともレースの結果に関わらず、蹄鉄なしで全力で走れば蹄には影響が出ます。

レース中に外れた蹄鉄は、レース後のコース整備の際に回収されます。

 

落鉄は騎乗者に分かるのか

落鉄したら乗ってる人に分かるのか。

秋華賞で落鉄したモズカッチャンに騎乗していたミルコ・デムーロ騎手は、一角で右前肢の落鉄に気づいており、馬も右手前では気にしていたと語っています。

競走馬の調教では、コースによっては、蹄鉄がないと「滑る」という印象を抱くこともあるようです。

競走馬でも落鉄に気づかないケースもあります。

調教コースに向かう前の輪乗には、後ろの人が前の馬の蹄鉄をチェックする目的もあります。習慣化することで、うっかり確認忘れを防ぐ工夫です。

落鉄ら統計的にはレースの結果(着順)に影響はないようですが、コンマ何秒の違いはでるのかもしれません。

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