競馬の着差と秒数の関係は国やコースによって若干異なりますが、おおむね5~6馬身が1秒と考えられています。
1秒 = 6馬身 = 14.4メートル
1馬身 = 0.1 ~ 0.2秒 = 2.4メートル
日本では1秒差は6馬身として計算されています。1馬身は約2.4メートルなので1秒差は14.4メートル。
大差となる10馬身以上離されてのゴールは、計算上は24m離されていることになります。
JRAの競走では能力差が大きすぎる馬の登録を抑制するため、平地競走(障害でないレース)で距離ごとにタイムオーバーという規定タイムを設けています。
タイムオーバーとなった馬は指定期間出走できなくなります。
たとえば芝中距離(1400~2000m)では着差4秒以上でタイムオーバーとなるため、24馬身差(57m)以上差がつくと1月間出走制限にかかることになります。この規定によりJRAから給付される出走手当目当てに、能力が足りない馬を出走させることができなくなっています。
1秒あたりの正確な距離?
上の数字はあくまで目安です。ゴール直前のスピードは正確なところは分かりませんが、上がりのタイム(ハロン)で平均的な距離は計算することはできます。
1秒あたりの距離(m)が知りたいのだから、ハロンx200(m)/タイム(秒)を割り算するだけなのでかんたん。
秒(小数点1桁まで)
3 ハロン 36 秒 のタイムは
1秒あたり 16.6 mの距離を走っている計算になります。
時速何キロかを求める時のように単位の変換が必要ないので分かりやすいですね。
ハロンタイム(秒数)を時速に変換する計算機
着差と秒数の対応表
※この表は着差と英語表記の対応を示したもので、秒差は日本の基準を示しています。
秒差 | 着差 | 英語表記 | 欧州略号 | 米国略号 |
0 | 同着 | dead heat | dh | |
0 | ハナ差(鼻差) | Nose | nse | ns |
Short head | sh | |||
0 | アタマ差(頭差) | Head | hd | hd |
Short neck | snk | |||
0〜1/10 | クビ差(首差、頸差) | Neck | nk | nk |
1/10 | 1/2馬身(半馬身) | Half a length | 1/2L | 1/2 |
1/10〜2/10 | 3/4馬身 | Three quarters of a length | 3/4L | 3/4 |
2/10 | 1馬身 | One length | 1L | |
2/10 | 1・1/4馬身(1馬身と1/4) | |||
2/10〜3/10 | 1・1/2馬身(1馬身と1/2) | |||
3/10 | 1・3/4馬身(1馬身と3/4) | |||
3/10 | 2馬身 | |||
4/10 | 2・1/2馬身 | |||
5/10秒 | 3馬身 | |||
6/10 | 3・1/2馬身 | |||
7/10 | 4馬身 | |||
8/10〜9/10 | 5馬身 | |||
10/10=1秒 | 6馬身 | |||
11/10〜12/10 | 7馬身 | |||
13/10 | 8馬身 | |||
14/10〜15/10 | 9馬身 | |||
16/10 | 10馬身 | |||
17/10秒以上 | 大差 | Distance | dst |
イギリスの表記
イギリスでは馬場とその状態による1秒の目安が記載されています。
◆平地
- 芝 馬場状態がよければ6馬身、悪ければ5馬身
- オールウェザーポリトラック 6馬身
- オールウェザーファイバーサンド 5馬身
[…] 予想タイムの平均誤差は1.06秒であった。着差と秒数の対応表を参考にすると、6-7馬身分の誤差 )なので、まだまだ改善の必要がある。 […]
[…] 予想タイムの平均誤差は1.37秒であった。着差と秒数の対応表を参考にすると、8-9馬身分の誤差のようである。 […]
匿名さん
あれ、おっしゃるとおりです。申し訳ありません。
ご指摘ありがとうございます。
大差10馬身は24mだろ。