動物を飼う時に目にすることばに飼養と飼育があります。両者の意味の上での違いはなく、行政でも特に使い分けをしていないとのこと。
飼育と飼養、それぞれの意味と違い
一般的には飼養は家畜に、飼育はペットに用いられています。その一方で両者が混在していることもあります。
辞書的にはどちらも同じ意味で、飼育も「家畜などを」となっています。
飼育
[名](スル)家畜などを飼い育てること。飼いならすこと。「山羊を飼育する」「豚の飼育法」(goo辞書)
飼養
[名](スル)動物に食料を与えて養い育てること。「家畜を飼養する」(goo辞書)
辞書的には、家畜でもペットでもどちらの語も使える、ということになります。
もう一つ、家畜については「繋養」という言葉もあります。繋いで養う。手元の辞書にもオンライン辞書にも載っていないのですが、飼養と変わらない意味です。
行政での使い分けもないらしい
飼養と飼育の二つのことばは法律でも用いられています。
同じ文書で二つの語が同じような意味で使われていたので、行政用語としての使い分けがあるのかを自治体に聞いてみたところ、違いはないという認識だそうです。犬猫に飼養を用いてもいいし、家畜に分類される動物を飼育していると言っても構わない、ということだそうです。
結論としては、飼育・飼養どちらも使える。繋養については、牛馬限定での飼養に用いることが多い、ということでしょう。