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蹄鉄をつけている馬は落雷で危険になる?

金属製の蹄鉄を履いている馬にとって落雷は危険という文言をネットで見かけました。

馬たちは蹄鉄という靴のようなものを履いているため、地面に落ちた雷を通じて体に電流が流れた場合、大きな命の危険があります。
世界の牧場では、実際に雷が原因の悲しい事件も起きていて、本来であれば、避雷針を牧場内に設置した方が良いとのこと。

https://camp-fire.jp/projects/view/315516

避雷針があったほうがいいのか?といえばあったほうがいいのでしょう。しかし原則は雷が近ければ屋内に避難することです。

それはさておき、「地面に落ちた雷を通じて体に電流が流れる」というのは意味がわからない。蹄鉄を履いていることで問題が起きるような距離に雷が落ちるようであれば、立っている馬にそのものに落ちますよ。

頭が高い位置にあると危ない。なら腹ばいになればいいのかというと、そういうわけでもない。腹ばいになれば雷の直撃を避けることはできるかもしれませんが、雷が近くに落ちると地表を電流が流れる可能性があるため推奨されていません。

地面に腹ばいになるのは、近くの地面への落雷電流による歩幅電圧・地面と体表面の間の沿面放電による心室細動(心停止)の危険性がある。

日本大気電気学会

上のページで懸念しているのはこのことかとは思います。近くに落ちた雷は地面に流れるため、地表を電流が通ることはある。これが原因で蹄鉄をつけた馬の落雷リスクが高いという趣旨なら分かる。

しかし蹄鉄の電気の流しやすさによって生じた「雷が原因の悲しい事故」を調べてみたけれど、どうにも見当たらない。

金属を身に着けていると雷が落ちやすいは神話

「蹄鉄のせいで雷に打たれる」とは書かれてはいないのですが、蹄鉄を履いているかどうかと雷の被害はおそらく関係がない。金属云々の多くの言説は「金属製のものを身につけていると雷が落ちやすい」という神話が元になっています。

雷の神話というと、「絶縁体であるゴム長を履いていれば大丈夫」とか、「車ならタイヤがゴムだから、車内にいれば大丈夫」といったやつですね。

しかし絶縁体が足元にあろうがなかろうが、落ちるものは落ちる。つまり金属を身に着けているかどうかは関係がないことが分かっています。車であれば、車体に落ちた雷はタイヤを抜けて地面に到達します。車体を通過して地上に達するので、フレームにつながる金属部分に触れなければ中にいる人間は助かるという仕組み。

現在では金属製のものを身に着けていて助かった例も知られています。電流が体内を通れば大怪我を負ったり死亡することもありますが、電気の通りやすい服の金属製のファスナーを通電したために皮膚のやけどで済んだ例もあります。

落雷を避けるための一般知識

雷は基本的に高い所に落ちやすい性質があります。貴金属製のアクセサリーやメガネ、時計などの小さい金属物を身につけていても、落雷の危険度はつけていない状態と変わりません。特にビルの屋上や山の頂上、周囲に高いものがないグラウンドは雷が落ちやすくなります。また、周囲に何もないゴルフ場でゴルフクラブを振り上げたり、海で釣りざおを持つことは、自分自身が避雷針となり、雷を導いてしまうため、大変危険です。

落鳴が聞こえるなど、落雷の起きるおそれがある場合には、速やかに建物内に避難しましょう。近くに建物がない広場などにいる場合、くぼ地(凹み)のある場所を探して、姿勢を低くして待機しましょう。くぼ地がなくても決して木の下には逃げ込まず、近くに木が場合は少なくても木の幹や枝から3~4m程度は離れるようにしてください。

雷の知識|音羽電機工業

 

  1. 金属を身につけていると落雷しやすい(×)
  2. 長靴やゴム合羽のような絶縁的で身体をおおっていると落雷しにくい(×)
  3. 近くに落雷があったとき、地面にひれ伏しているのは危険(○)
  4. 直接落雷を受けた人は必ず死亡する(×)
  5. 高い物の先端を45度に見上げる範囲は安全である(やや○)
  6. 高い建物に落雷するときは、建物の天辺に落ちる(×)
  7. 高い樹木の下は安全(×)

雷から身を守るには|サンコーシャ

直撃のほか、即撃や分岐といった雷の経路を図解したこちらのページも参考になります。

雷の知識|フランクリン・ジャパン

 

雷が鳴ったら建物に避難すべし

避雷針があっても近づき過ぎていれば落雷に巻き込まれるし、範囲を外れれば直撃される可能性はあります。

雷が鳴ったら「屋内に避難」が鉄則です。

近くに避雷針があろうがなかろうが、近くの建物に逃げ込んでくださいね。避難場所がない場合、「保護範囲」に移動します。保護範囲についてはこちらが参考になります。

馬が雷で死ぬ例もありますが、蹄鉄関係なくね?という話が多いと思います。

雷は危険

の一言に集約されるんじゃないかな。牧場の設備をクラウドファンディングで賄うのはいいけれど…見積もりをとった施工業者に「蹄鉄があるから馬は危ない」と言われたなら、統計とかデータを示してもらい、公表するのがいいかと思います。