乗馬と馬術に関する資格・ライセンスには、「乗馬技能認定」と日本馬術連盟の「騎乗者資格」があります。
それぞれ目的が組織が異なっており、「乗馬技能認定」は、乗馬の振興を目的とした全国乗馬倶楽部振興協会が認定するもの。
「騎乗者資格」は日本馬術連盟の認定する資格で、競技会へのエントリーに必要となります。
- 乗馬技能認定(通称乗馬ライセンス)
全国乗馬倶楽部振興協会(全乗振:ぜんじょうしん、NRCA) - 騎乗者資格
日本馬術連盟(日馬連:にちばれん、JEF)
一般に乗馬ライセンスと呼ばれているのは全乗振の「乗馬技能認定」。
乗馬ライセンスには1級から5級までありますが、何かするのに「必要な資格」ではないので、「認定」とする方が分かりやすいと思います。
乗馬ライセンスは速歩(はやあし)までの5級からはじまり、4級、3級と進みます。3級からは種目ごとに分かれ、2級になると日馬連のB級への移行ができます。
日本馬術連盟の認定しているのは「騎乗者資格」。こちらはA級からC級まであり、日馬連主催・公認の競技会に出場するためにはB級が必要となります。国際競技会への出場にはA級が必要になります。
乗馬技能認定(通称乗馬ライセンス)
ここではエンデュランスとウエスタンは割愛します。詳しくは全乗振のサイトをご覧ください。
乗馬ライセンスは1~5級まであり、5級からスタートします。認定審査は全乗振に加入している乗馬クラブで行われており、いずれも実技と筆記があります。費用は10,800円(2019年1月現在)。
3級の取得のために、その前の級(4級、5級)は必要ありません。5級を受けずに、いきなり3級を受ける飛び級みたいなことができます。
3級から先は一つ一つ取得していく必要があり、馬場馬術(ドレッサージュ)と障害飛越で分かれます。
- 馬場馬術
3級→馬場2級→馬場1級 - 障害飛越
3級→障害3級→障害2級→障害1級
障害飛越は馬場馬術よりも1ステップ多くなります。
2級になれば、申請するだけで日馬連のB級への移行が行なえます(日馬連の会員になる必要あり)。
体験乗馬から始めて2級までたどりつけば、B級資格で競技会に出られるようになります。
2級認定取得には正装が必要になるため、そちらの準備も必要になります(乗馬クラブによっては3級から正装)。
競技会に興味がない人には、乗馬ライセンスを取得する必要はないといえばないです。
しかし客観的な基準で自分がどれだけできるようになったかが分かるというメリットはあります。
乗馬クラブで企画される5級取得コースでは、体験乗馬の意味合いで料金が安く設定されています。
リーズナブルな価格で何回か騎乗できるので、乗馬ライセンス取得と安く乗るの一石二鳥で行ってみるのもお勧めです。
5級を取る過程であなたが乗馬にハマって会員になれば、あなたは楽しい、乗馬クラブは嬉しい。WIN-WINになれます。