3月の上旬から、新型コロナウイルス(COVID-19)を酸化ストレスの観点から解説してきた「岐阜大学 科学研究基盤センター 共同研究講座 抗酸化研究部門」チャンネルで、フランスの抗酸化研究の研究者とのライブ配信が行われています。
新型コロナで生じる肺炎が間質性肺炎であることを3月上旬から指摘しており、筆者は初期段階から参考にさせてもらっています。
緊急事態宣言解除にともなって多くの乗馬クラブも感染対策を行ったうえで6月1日から再開されますが、どのような性質があるかを知っておけば個人での対処もしやすくなりますよ。
緊急事態宣言前後に大量に発生した自粛警察は、形式的な話だけで仕組みを説明しないために生じたものだと考えています。
一連の動画を見ると、症状が酸化ストレスにより引き起こされることから、抗酸化剤による緩和対症療法の意味を理解できるようになります。
動画に登場する抗酸化研究部門特任教授の犬房春彦さんは、国際政治学者の森本敏さんのような落ち着いた語りで聞きやすくもあります。
新型コロナウイルス(COVID-19)のヨーロッパ各国のこれまでの対応
放送予定:2020年5月28日(木)21:00〜
ゲスト:
クリスチャン アマトーレ(Christian Amatore)
(経歴)
1951年、アルジェリア生まれ
フランスを代表する高等教育・研究センターであるエコール・ノルマル・シュペリウール(ENS)で教育を受けました。ルイ・パスツールの前任教授であったENSの化学部長を務めた後、理論物理化学から生物有機化学まで幅広い化学分野を網羅し、特に生命機能に重要な化学的問題に焦点を当てた現在の化学部の構成を設計し、ENSを再び化学の世界的な注目を浴びる存在にした。
現在、CNRS名誉研究部長、フランス科学アカデミー正会員、教育担当副学長、中国科学アカデミー外国人会員、ヨーロッパアカデミー会員、第三世界科学アカデミー会員、ブラジル科学アカデミー外国人会員。英国王立化学協会および中国化学協会の名誉会員、イスラエル化学協会の名誉会員、フランス化学協会の特別科学者、国際電気化学協会および電気化学協会のフェロー、国際電気化学協会の会長および前会長。
過去数年間、科学技術高等評議会の20名のメンバーの一人として、フランス政府に科学的な問題について助言を行ってきた。また、その科学的業績が認められ、フランス共和国より国家功労勲章とレジオンドヌール勲章を3回、大学や小学校から高校までの学校での科学教育に深く関わったことが認められ、アカデミック・パルム勲章を授与されています。
彼の研究は、パラジウム触媒、生体細胞による神経伝達物質放出の物理化学、酸化ストレス、超微小電極や超高速サイクリックボルタンメトリーを中心とした実験技術の開発など、多岐にわたる分野にわたっています。これらは、非常に厳密な理論的・数学的治療によって維持・補完され、化学現象や反応性を概念的・実験的な観点から理解するための枠組みを提供しています。その結果、アマトーレの実験的・理論的電気化学の研究は、無機化学、生物化学、物理化学、材料化学を含む化学の幅広い分野に影響を与え、世界中の多くの研究室で多くの新しい研究分野を刺激してきました。
インタビュアー:
犬房春彦
岐阜大学 科学研究基盤センター 共同研究講座 抗酸化研究部門 特任教授
公益財団法人 ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室
(経歴)1957年、岡山県出身
近畿大学医学部卒業後、近畿大学 医学部大学院外科学系専攻 修了(近畿大学博士(医学))
その後、近畿大学医学部臨床医学部門 教授、ストラスブール大学欧州テレサージェリー研究所 客員教授、スペインバルセロナ大学外科学教室 客員教授などを歴任し、2013年から現職。
進行:
小島亜輝子(アナウンサー、医学生)
■岐阜大学 科学研究基盤センター 共同研究講座 抗酸化研究部門
学術資料
https://antioxidantres.jp/wp/wp-content/themes/jstork/images/TW_190820.pdf
(筆者注)酸化ストレスに関して理解できます
◎岐阜大学 抗酸化研究部門WEBサイト
http://www.antioxidantres.jp/
◎twitterアカウント
https://twitter.com/gifu_kosanka
抗酸化作用という観点から、美容や健康情報についても正しく理解できるようになります。なかには結論がでていないものもあるので、一つの見方を提示していると理解するといいです。
(医学に限らず科学的な研究は、のちに覆されることもよくあります。むしろ覆す手段があるからこそ信頼できるというほうが正しいです)