猫の外飼いはヨーロッパでは珍しくない

猫

ここ一月で「先進国では猫の室内飼いが当たり前」という情報を何度か目にしたので、「いやいや、当たり前じゃないでしょ」という例を挙げておきます。

猫用はしご

▼イギリス・エジンバラ

 

▼スイス(写真:Brigitte Schuster)(CC BY-NC-SA 4.0)

スイスの猫用はしご

スイスの猫用はしご

外に出す割合

スウェーデン

スウェーデンでは室内のみでの飼育は57%、残りの43%の猫は外と家の中を出たり入ったりする生活を送っているとのこと。

しかし猫に関しては、家の中だけで飼われる率は57%で、必ずしも 室内生活が100%というわけではない。残り43%の猫は外と家の中を出たり入ったりする自由なライフスタイルを送っている。このことに関しては私の主観を含めて述べると、都会で飼う人は交通の行き来が激しいので家の中で猫を飼おうとするようだ。しかし、郊外では、人々はできるだけ外に出る可能性を与える。もちろんそれだけに猫の去勢避妊率も高い。その率80%以上だ(日本は内閣府世論調査では72、3%)。

「やっぱり猫にとって、猫らしい生活をさせてあげなくてはね。ネズミを取ったり、まわりを散策してパトロールしてみたり」 と獣医師ですらコメントする。郊外であれば、アパートの住民だって猫を外にだす。よくアパートのメイン入り口の前で誰かにドアを開けてもらえるまでまっている猫もいるものだ。 スウェーデンにおいては、可能性がある限りは、外猫に対してのネガティブな態度は全くない。それどころか、もし郊外に住みながら猫を家に閉じ込めてかっているとむしろ 「人間のエゴ」と批判されてしまう。

Pets in Europe

 

イギリスの直近の確かな数字は探せませんでしたが、外に出している率が高いことは確かです。


外に出すデメリットの短命を受け入れ猫の自由を優先するか、室内で安全に育てるかは飼い主が判断することです。太く短くと細く長くのどちらがいいかは誰にも分かりません。

鳥類などの野生生物保護の観点から猫の外飼いが禁止された地域でもなければ、判断は飼い主に委ねられます。

鳥類が猫に襲われることが多いため、野良猫の保護・捕獲で外猫を減らすだけでなく、飼い猫も室内飼いにすべきだ。そんな書籍が3年ほど前に出版されてから論争になっており、室内飼いが増えている(と思われる)地域もあります。

しかし論争になるのは、外飼いが多いことの証左でもあります。室内飼いを推進したいからといって、欧米でも室内飼いが当たり前と主張するのは不適切です。


猫の糞に悩まされている人にとっては、外で飼われている猫は迷惑この上ないことでしょう。うちもそういう目に遭えば、「室内で飼え」と言うかもしれません。

ただ、それを根拠に猫を室内飼いにすべきであるなら、馬単独でお散歩できる街など夢のまた夢です。

▼ドイツの街中を一人で散歩する馬。ボロ(糞)は近隣の人がお掃除

動物の行動に対して一定の許容が社会になければ、動物は身近な存在にはなれないでしょう。


国内では行政が猫の室内飼いを推奨しているケースがあります。これはパターナリズムというより糞害や苦情対策だと思います(役所は面倒を避けたい)。

法に触れないことに口を出しすぎると、どんどん息苦しくなります。外飼いのリスクとメリットを説明したら、あとは飼い主の判断に委ねるしかないでしょう。