JRAは無観客開催が行われるのにあわせて、2月29日から中央競馬全レース中継を行っているグリーンチャンネルの無料放送を行っています。GCの無料放送はケーブルテレビやBS・CSに限られており、ネット配信であるグリーンチャンネルWebは有料を維持しています。
テレビ放送のみを無料化したことで、競馬好きの外出自粛を促す効果が出ていそうです。パソコンとネット回線があればどこでも観られるウェブまで無料にすると、おそらく自粛効果は薄れます。
リアルタイムのネット放送であるグリーンチャンネルweb以外では、ネットのニアライブ配信(VOD)や二十分ほど遅れての配信になるため、GC webを契約していない限り、家でテレビを観る理由になるんですよね。
競馬レースの中継が無料で放送されている中、関西テレビ制作の競馬番組「競馬BEAT」が阪神競馬場のパドックに360度カメラを設置して、VR放送のネット配信を実施しました。パドックのVR配信は阪神競馬場で開催されたG1レース、4月5日の大阪杯、12日の桜花賞のみでしたが、画面をただ眺めているよりも楽しかった。
再生数、視聴者数は多くはないものの評判もよかった。桜花賞のパドックVR配信は↓。
残念なことに中山競馬場では設置されないようで、皐月賞での配信はなし。
で、思ったのは放送局と競馬場の都合が合うなら、無観客のこの機会にいろいろやってみたらいいのに、ということ。
車載カメラでは無理としても、ドローン飛ばしたりクレーンを使ったりで、もう少し臨場感を出した映像を流せば、競馬中継に見向きもしなかった人も引き込めるのではないかと思ってるんですよね。
内ラチの下に設置したカメラも迫力あるんですよね。
ジョッキーカメラも活用して、「観て楽しむ」を追求すれば、勝ち負けとは別の視点で楽しむ人が増えると思うんですよね。そういう映像に惹かれる人の絶対数は少なくても、裾野は広がるはず。
ネット配信ならさほど制約がないのだから、自由度を高くすれば有料サービスとしても成り立つと思うんですよね。
新型コロナウイルス感染拡大防止のために移動は制限され、人と近づくことも控えないといけない現状では新しいことを試すのは難しいですが、この機会に試行錯誤してほしいです。