英・グランドナショナル 完走するのも困難な障害レース〔海外競馬〕

2020年4月4日に開催予定であったグランドナショナル2020は、新型肺炎感染拡大防止のために中止となりました。

グランドナショナル
– Grand National –
開催地エイントリー競馬場
リヴァプール / イギリス
開催時期毎年4月
創設1839年
GradeGrade3
コース芝障害、スティープルチェイス
障害はトウヒの枝で組まれる
距離6.9km(4 miles 514 yards)
障害数延べ30
賞金総賞金:100万ポンド(1億4500万円)
1着:56万1300ポンド
条件7歳以上
負担重量ハンディキャップ
2019年開催4月6日土曜 17:15(日本時間7日 午前1時15分)

Grand National 2019

タイガーロールが連覇。Wikipediaの更新が早い。

レース結果|スカイスポーツ

 

  • 開催日時:2019年4月6日 17:15
  • 日本時間:2019年4月6日 25:15(4月7日未明)

グランドナショナルデー
スケジュール

エイントリー競馬場

グランドナショナル概要

英グランドナショナル競走は、イギリスリバプール近郊で開催されるG3のハンディキャップの障害競走。5月から始まる障害レースシーズンのトリをかざるレースでもある。

ハンディキャップレースゆえに格付けはGrade3ではあるが、イギリスでもっとも人気がある競馬レースであり、総賞金も障害競走最高額の100万ポンドとなっている。

テレビ視聴者数は140国で5億~6億人と桁違いに多く、2013年には賭け金が1億5千万ポンド(210億円)を超えたと見積もられた

スタートに発馬機は使用されない。

G3の理由
障害競走はGrade制をとっており、掛け値なしの勝負が行われないハンディキャップはG3になる

グランドナショナルは完走すら難しい過酷なレースとして知られる。完走できた馬が2頭だけだった年もあるほどで、馬の怪我の発生率が高いことから批判が根強い。近年では安全策が講じられ難度は下がっている。

それでも落馬は続出している。ただし騎手の死亡は、過去4名のみ。

一般的なスティープルチェイスの距離はもっと短く、障害G1のチェルトナムゴールドカップチェイスでも5,294m(3m 2f 70y)ほどとなっている。

グランドナショナルは障害最強馬決定戦という位置づけにはなく、40頭という出走頭数や落馬の多さなど、規格外のファン向けのレースの色が強い。

グランドナショナルは3日間行われるグランドナショナルミーティングのメインレースとして位置づけられている。

  • 1日目 グランドオープニングデイ~
  • 2日目 レディースデー
  • 3日目 グランドナショナルデー

レディースデーには、スタイルアワードが実施され、35,000ポンド相当の商品が提供されるなど、お祭り要素もある。

グランドナショナルの記録

  • レースレコード – 8:47.8 ミスターフリスク(1990年)
  • 最多出走頭数 – 66頭(1929年)
  • 最多完走頭数 – 23頭(1984年)
  • 最少完走頭数 – 2頭(1928年)
  • 最多勝利馬 – レッドラム 3勝(1973、1974、1977年)
  • 最多勝利騎手 – ジョージ・スティーヴンス 5勝(1856、1863、1864、1869、1870年)
  • 最多騎乗騎手 – 20 (A. P. McCoy, 1995-2015), (Richard Johnson, 1997-2016)
  • 最多勝利調教師 – フレッド・リメル(1956、1961、1970、1976年) ジンジャー・マッケイン(1973、1974、1977、2004年)各4勝
  • 最高齢勝利馬 – ピーターシンプル 15歳(1953年)
  • 最高齢勝利騎手 – ディック・サウンダーズ 48歳(1982年)
  • 最年少勝利騎手 – ブルース・ホッブズ 17歳(1938年)

 

全障害リスト

グランドナショナル障害・エイントリー競馬場

  • 第1・第17障害(THORN FENCE) 4フィート6インチ(約137cm)
  • 第2・第18障害(FENCE) 4フィート7インチ(140cm)
  • 第3・第19障害(WESTHEAD) 4フィート10インチ(147cm) 飛越側に幅6フィート(183cm)の乾壕
  • 第4・第20障害(PLAIN FENCE) 4フィート10インチ(147cm)
  • 第5・第21障害(SPRUCE FENCE) 5フィート(152cm)
  • 第6・第22障害(BECHER’S BROOK) 5フィート(152cm)着地側は15cm~25cm低い(内側の差が少ない)
  • 第7・第23障害(FOINAVON FENCE) 4フィート6インチ(137cm)
  • 第8・第24障害(CANAL TURN) 5フィート(152cm)
  • 第9・第25障害(VALENTINE’S BROOK) 5フィート(152cm)
  • 第10・第26障害(THORN FENCE) 5フィート(152cm)
  • 第11・第27障害(BOOTH) 5フィート(152cm) 飛越側に幅6フィート(168cm)の乾壕
  • 第12・第28障害(FENCE) 5フィート(152cm)
  • 第13・第29障害(FENCE) 4フィート7インチ(140cm)
  • 第14・第30障害(FENCE) 4フィート6インチ(137cm)
  • 第15障害(THE CHAIR) 5フィート2インチ(157cm) 飛越側に幅6フィート(183cm)の乾壕
  • 第16障害(WATER JUMP) 2フィート6インチ(76cm) 着地側に水濠

データはおもにWikipedia より

アイキャッチ、トップ画像:Rogelio A. Galaviz C. CC BY-NC 2.0

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