三連複(さんれんぷく)とは、1着から3着になる馬の組み合わせを当てる馬券のこと。正式名称は「馬番号三連勝複式勝馬投票法」で、馬単と同じ2002年から導入されました。
三連複の特徴は、三連単とは違って組み合わせの順番を問ないこと。
1着2着3着の馬を選べばいいため、購入点数が抑えられます。18頭立てでも全通り816と、三連単の6分の1になります。
の馬券を買えば、も当たりになります。
投票 | 1頭 | 2頭 | 3頭 | 4頭 | 5頭 | 6頭 | 7頭 | 8頭 | 9頭 | 10頭 | 11頭 | 12頭 | 13頭 | 14頭 | 15頭 | 16頭 | 17頭 | 18頭 |
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BOX | * | * | 1 | 4 | 10 | 20 | 35 | 56 | 84 | 120 | 165 | 220 | 286 | 364 | 455 | 560 | 680 | 816 |
軸一頭 | * | 1 | 3 | 6 | 10 | 15 | 21 | 28 | 36 | 45 | 55 | 66 | 78 | 91 | 105 | 120 | 136 | x |
軸二頭 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 145 | 15 | 16 | x | x |
- BOXは選んだ頭数
- 軸馬を決める「流しは」相手に選んだ馬の頭数
1点ずつ買う
緑のマークカードで買います。三連複なら順番を問わないので、うっかり買い忘れもないでしょう。
三連複をBOXで買う
ボックスは全通りを買います。マークカード(マークシート)は赤。
n頭の時
n × (n-1) × (n-2) ÷ 6
18頭立てなら 18 x 17 x 16 ÷ 6 = 816通りになります。6で割らなければ三連単と同じです。
最後に6で割っているのは組み合わせの順番を除外するためです。
で考えてみます。
三連単だと順番があるため、組み合わせは6通りになります。
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しかし三連複は順番を問わないので、重複分を除外する必要があります。
1つ目の要素は3箇所、2つ目の要素は3から1減って2箇所で入れ替わっています。
そのため 3 x 2 = 6 を除外しているわけです。
5頭のボックスなら 5 x 4 x 3 ÷ 6 = 10通りになります。
三連複・軸一頭ながし
軸一頭ながしは軸にする馬を一頭選び、残りを「相手の馬」として買います。
相手を2頭にすれば、軸1頭+2頭で3頭。だから1点だけです。
n × ( n -1 ) ÷ 2
軸一頭に相手が三頭ならどうなるか。赤を軸にして、青緑オレンジを考えてみます。
軸 :
相手:
軸にした赤は1通りで固定。残りは3頭で、3頭のうち2頭の組み合わせが発生します。順番が決まっているなら3x2ですが、2通りが重複します。そのため、3 x 2 ÷ 2 = 3通りになります。
- :
- :
- :
三連複軸一頭5頭ながしであれば、5x4÷2=10通りになります。
三連複・軸二頭ながし
軸2頭ながしは軸を2頭選ぶので、残りは1つ。だから相手に選んだ頭数=購入点数になります。
5頭選んだら5点。
三連複とフォーメーション
入線の順番を問わない三連複であれば、あえてフォーメーションで買う理由はないのですが、便利なこともあります。
たとえば①②③④⑤のうちの3頭は確実に3着に入るケース。
ボックス
①②③④⑤ なら10通り(5x4x3÷6=10)
①~⑤のうち3頭が入っていれば当たり。これが最大です。
軸一頭
①-②③④⑤ だと6通り。
①が3着以内に入っていなければハズレ。②③④⑤ のうちの3頭がくるとだめということなので、4通りx3通りx2通り÷6=4通りがハズレのケースになります。
10通りから4を引いて6通りとなります。
軸二頭
①②-③④⑤だと3通り。
①と②が両方3着以内に入っていないとハズレ。①-③④や②-③④ではだめ。
①②が固定されて、残り1枠に③④⑤がくるケースは3通りのみ。
フォーメーション
①②③-①②③-①②③④⑤というケースだと7通り。
①④⑤、②④⑤、③④⑤がハズレ。
④⑤のどちらかしか来ないというときは点数を減らせます。
①-②③④-②③④⑤のケースであれば6点。
②③④、②③⑤、②④⑤、③④⑤がハズレ。①がこないケースが外れる点で軸一頭と変わりませんが、①は確実に来る。
②③④のどれかは来るけれど、⑤も入れたいときに考えをそのままマークすれば、漏れなくカバーできます。
フォーメーション計算はJRAの計算機を使ってください。
※マークカード画像はJRAのサイトより
3連複の払戻率(控除率)
JRAと地方競馬主催者ごとの払戻率(控除率)。控除率は100%から払戻率を引いた値。