独断で選んだ読み物として楽しめる連載記事。馬産、育成、馬主、調教、出走、そして報道。競馬に関わるそれぞれの立場からのインタビュー、対談、コラムを現在過去をとわずピックアップ。
目次
現在連載中
調教助手・西塚信人のトレセン関係者対談
JRA美浦トレーニングセンターの尾関厩舎所属の西塚信人調教助手が、トレセンで働く人々と酒を交わしながら対談するシリーズ。
調教師・騎手・調教助手、それぞれの立場から「競馬」が語られる。西塚さん自身がトレセン近くで育っているため、子供の頃の競馬関係者との思い出にふれることも。
馬の調教やレース運びはもとより、馬の個性と世話をして教え込む人間とのその付き合い方も見えてくる。
キャプテン渡辺のインタビュー|中山馬主協会
中山馬主協会のウェブサイトに連載されているキャプテン渡辺による連載インタビュー。騎手や調教師ばかりでなく、クラブ法人代表や馬主も登場。
中山馬主会のコンテンツはどれも丁寧に作られており、どれも読み応えあり。
それにしてもキャプテンはインタビューはうまいのに、なぜ馬券は下手なのか…
競馬ラボのインタビュー記事・コラム
「連載」ではないものの、競馬ラボはインタビュー記事が豊富でどれも読み応えがある。
「どこよりも濃い!深い!ディープなインタビュー集」のコンセプト通り、”そこが知りたい”を外さない。旬の人を紙メディア的に掘り下げる。
netkeibaの連載コラム
有料ながらも騎手や調教師自身の連載コラムが楽しめる。インタビュー記事はウェブメディア的な記述なので読み物としてはモノ足りない。
競馬コラム|週50本以上の記事を毎日更新! – netkeiba.com
馬という動物
競走馬は生き物である|netkeiba
「馬が走りたくない時ってあるの?」
「ゲート、なんで出遅れるの?」
競馬を通して生じるさまざまな疑問を通して、馬という動物を知るという赤見千尋さんの記事。
オジュウチョウサンと石神深一騎手、和田竜二騎手、矢作厩舎渋田康弘助手、アパパネと蛯名正義騎手・国枝栄厩舎の福田好訓調教助手が登場。
競馬の究極の原点「競走馬は生き物である」netkeiba.com
インタビュー・対談
和泉信一中山馬主協会最高顧問、シンボリ牧場和田容子さん
中山馬主会のウェブサイトに掲載されているインタビュー記事。
「ナカヤマ」の冠名の馬主”和泉信一”さんと、シンボリ牧場・和田共弘さんの夫人、”和田容子”さんのインタビュー記事。
戦後の鉄火場時代から現在に至るまで競馬産業に携わってきた人の馬への愛や、競馬を支えるファンへの心遣いがよく分かる。
オーナーブリーダーとしての立ち位置や外厩の導入など、当時は毀誉褒貶の激しかった和田さんについても振り返っており、先見性とこだわりについても考えさせられる。
JRA-VANに掲載されている60以上のインタビュー集。騎手や調教師、馬主ばかりでなく、競馬ライターや競馬関係の番組に関わるタレントも登場する。武豊騎手や藤田菜七子騎手も登場。
JRA-VANのプロモーション記事なので最後に活用法が書かれている。藤田騎手はデータラボではなくスマホアプリの映像コースを利用しているらしい。
日本の競馬を振り返る
パカパカファーム物語
アイルランド出身の獣医、ハリー・スウィーニィ(Harry Sweeney)さんが、パカパカファームを設立するまでの経緯を余すところなく追ったルポルタージュ。52回の長期連載。
『パカパカファーム』設立は2001年だが、外国人が農地を取得すること自体「前例がなかった」90年代の様子もよく分かる。
来日したのは1990年。滞在初年の「大樹ファーム」勤務で最も悩まされたのがアブであったり、積雪対策など、制度以外の部分での悩みも綴られる。
パカパカファーム物語。アイルランド人が日本の牧場経営に挑戦したワケ|スポルティーバ
平成競馬の振り返り|日刊現代DIGITAL
令和を前に掲載された平成競馬の振り返り記事。多くのメディアでも平成特集が組まれたが、この連載はタイトルから、その時期の出来事を思い出しやすかった。
調教師も競争原理が導入され外厩が一般化したり、馬券の種類が大幅に増えるなど多くの変化があったが、もっとも目についたのが騎手をとりまく環境の変化。乗れる回数を増やさないことには、ねえ。海外で修行しろというのは正論だが、JRAとNARで共通免許にするといった施策も必要だろう。
競馬の歴史・世界
競馬の歴史や世界の競馬のレポート|中山馬主会
2000年前後の状況が分かる野元賢一のコラム|サラブnet
サラブネットは日本経済新聞とデイリースポーツが、かつて運営していた競馬コンテンツ。
野元賢一記者のコラムからは2000年~2003年頃のJRAの厩舎制度の変革と地方競馬危機感がよく分かる。地方競馬が相次いで廃止された時期に当たる。