オリンピックが開催できるかが賭けの対象に・海外ブックメーカー(24日には終了)

24日には終了。

2020年3月22日時点までのPODDYPOWERのオッズを記載しています。

海外のブックメーカーでは、東京オリンピックの「開催」そのものが賭けの対象となっています。

報道ではオリンピックが開催「できるかどうか」が賭けの対象と受け取れる表現が見られますが、賭けの対象になっているのはオリンピックが予定通り行われるか、です。

ニュースで報じられていたブックメーカー”Paddy Power(パディ・パワー)”で賭けの対象となっているのは、「2020年7月24日にオリンピックスタジアムでの開会式が行われるか」です。中止になる、という賭けではありません。

PADDYPORER

 

2020オープニングセレモニーが予定通り2020/07/24にオリンピックスタジアムで行われるか。

 

3月22日時点

  • No 1.17
  • Yes 4.5

 

 

3月18日時点

  • No 1.14
  • Yes 5.0

 

3月14日9時時点

  • No 1.33
  • Yes 3.0

 

3月9日時点

  • No 1.67
  • Yes 2.0

開会式がオリンピックスタジアムではなく、もっと狭いところで行われても「No」が的中になります。「オリンピックが開催できるかどうか」とはニュアンスがやや異なりますね。3月22日には、開催の見込みが若干上がっています。

オリンピック開会式が行われるオッズはいかに

オリンピックが予定通り行われるかのオッズ(払戻率)です。ブックメーカーによって条件が異なります。東京オリンピック2020の開催中止の賭けではないのでご留意を。

PADDYPORER

2020オープニングセレモニーが2020/07/24にオリンピックスタジアムで行われるかどうかが賭けの対象です。開会式がオリンピックスタジアム以外の施設で行われたり、別の日に実施されたらNoが勝ちになります。

文言を読む限りは開会式前から行われる競技(22日のソフトボール、23日のサッカー)がどうなるかは関わりありません。

3月22日時点

  • No 1.17
  • Yes 4.5

18日時点よりも若干開催見込みの確率が上がっています。払い戻し率(オッズ)から単純計算すると、1.14だと88%、1.17だと85%程度になります。利益分が上乗せされているので、実際には実施される確率はもう少し高く見積もっているとは思います。

3月18日時点

  • No 1.14
  • Yes 5.0

3月14日9時時点

  • No 1.33
  • Yes 3.0

3月14日現在では、9日よりも開催見込みの率が下げられています。3月12日の「新型コロナウイルスはパンデミックといえる」宣言後に開催されない見込みが大幅にアップしたためで、開催される側に賭けて当たれば3倍になって戻ってきます(掛け金+賭け金の2倍の払い戻し)。

 

3月9日時点

  • No 1.67
  • Yes 2.0

3月9日時点では、Noに1000円賭けて的中すれば1670円、Yesに1000円賭けて予定通りに開会式が行われたら2000円になって戻ってくるということです。「予定通りには行われない」の方が払い戻しが悪いので、ブックメーカーは「開催できない」公算が高いと見積もっているわけです。

PODDYPOER

 

TOPBET

3月14日時点では確認できず。

払い戻し率の表示がアメリカ方式なので、日本での表示形式変換の際に端数でずれているかもしれません。

こちらは表現がやや微妙。開会式前に競技が行われることを考慮していなさそうです。

3月9日時点

  • オリンピックゲームが2020年7月24日に予定通り始まるか
    Yes 1.56 No 2.5
    (2/20時点でYes1.33、No 3.2)
  • 2020年8月9日に予定通り終えるか
    Yes 1.5 No 2.6
    (2/20時点でYes1.36、No 3.0)
  • 東京以外への開催地の移転があるか
    Yes 11 No 1.05
    (2/20時点でYes7.0、No 1.1)

こちらは開催される公算が大きいと見積もっていますね。

TOPBET

 

ブックメーカーとは?

ブックメーカーはスポーツの結果から王族の結婚までを賭けの対象とする海外の賭博業者。賭博といってもその国の政府の認可を受けて正規に営業しており、怪しい存在ではありません。ギャンブル依存への批判もあるため、対策をまじめに行っているところもあります。宝くじ売り場の感覚に近いかも。

ブックメーカーは賭けの対象となる事柄に対して賭け率(払戻率)を提示して、利用者にどちらに賭けるかを促す形態となっています。賭け率は時間ごとに変化しますが、賭けが的中した利用者は、購入時点の賭け率での払い戻しを受けることができます。この方式はブックメーカー方式と呼ばれます。

賭け率の設定はブックメーカーが独自に行うため、場合によってはブックメーカーが損をすることもあります。

一方で日本の合法ギャンブルである公営競技では、掛けられたお金を主催者がすべてプールして、的中者に配分する方式になっています。集まったお金を分配する方式なので主催者が損をすることはありません。こちらはパリミチュエル方式と呼ばれ、海外でも競馬の主催者が馬券を売っているときはこの方式が用いられています。

 

日本からの海外ブックメーカー・オンラインカジノの利用は違法

海外で合法的に営業しているブックメーカであっても、日本からインターネットでアクセスして賭けたらだめですよ。

海外のオンラインカジノで賭けをして捕まっても、略式起訴を受けなかった人は不起訴になっています。しかし違法は違法です。違法だけど罰せられるかは不明というところです。

この件でもってオンラインカジノの利用は合法と言っているのは間違いですが、かといって刑罰に値するかは分かりません。あやふやな状況に陥っているのは検察が精密司法とかいって有罪にできそうなものだけを起訴していることと、刑法に反している疑いが濃厚な行為を放置している警察が原因です。

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