馬場馬術の林伸伍選手が、Twitterで馬場馬術の解説をしています。
馬の歩法(肢運び)から動画つきで説明されていて、馬に乗ったことがない人も理解しやすい構成になっています。
林選手は全日本選手権優勝や世界選手権代表を努めるなど、多くの実績を残す超有名人。そんなトップアスリートが馬術の魅力を知ってもらおうと作成しているのだから、見ない手はありません。
馬は好きだけど「馬術の見方が分からーん」という人は是非見てください。
馬場馬術一般(歩法)
馬の歩法(肢運び)が一つ一つ解説されています。
オリンピック馬場馬術競技の採点ポイント
オリンピックの個人兼団体予選の課目「FEIグランプリ課目」の解説。
そもそも馬場馬術って?
馬場馬術は馬の動きの美しさを競う競技。フランス語の調教を意味するドレッサージュとも呼ばれ、その名のとおり競技に出場するまでには長い期間にわたる調教が行われます。
馬場馬術には規定課目とフリースタイルがあることから、しばしばフィギュアスケートに例えられます。
順位はフィギュアとおなじように審判員の採点によって決まります。スコアは採点結果を最大の点数で割り、合計した平均パーセント(得点率)で表されます。したがって馬場馬術の最高スコアは100になります。
総合馬術で行われる馬場馬術も同様に採点されます。ただし総合馬術は減点方式なので(100 – 得点率)の値がスコアになり、小さいほど上位になります。
林選手の解説への補足
評価基準は上で紹介した林選手のTwitterのモーメントに記載されています。
が、標準的な動きを知らないことには良し悪しが判別できません。総論では何となく分かっても、個々の動きは分からん!となりがち。
とりあえず伸長速歩(2と6)については下の図を参照しつつ、林選手のツイートにある馬の肢運びや姿勢を見ると分かりやすいはずです(緑が正しい。ただし評価に若干の違いは生じる)。
馬場馬術グランプリ課目6項目目
『伸長速歩』
2項目目で行った伸長速歩が再びここで出てきます。
求められることは2項目目と同じで急ぐことなく一定のリズム、安定した頭頸の位置、後ろ脚のパワー、馬体が真っ直ぐになっているかどうか等が求められます。
前脚がピョンピョン出るかわいい歩き方です🐴 pic.twitter.com/C6JH8zX8Ev— 林 伸伍/Shingo Hayashi (@hayashingo0125) 2019年6月24日
2項目目🐴つきあたりを左に曲がる→伸長速歩→収縮速歩
ここの最大のポイントは歩巾を伸ばす伸長速歩
動画のように歩きのリズムや馬の体勢が崩れると大きく減点されます🤦♂️
馬場馬術では一定のリズム、安定した体勢というのはとても重要な要素で
収縮→伸長→収縮をスムーズにできるかも重要です! pic.twitter.com/NvqgpUO1Wz— 林 伸伍/Shingo Hayashi (@hayashingo0125) 2019年6月3日