熊本市の藤崎八旛宮例大祭の神幸行列が9月16日に行われます。神幸行列は、武者姿の随兵を皮切りに、法被姿の勢子や飾り馬が街中を練り歩く伝統行事。
藤崎八旛宮例大祭といえば、昨年2018年に飾り馬をむちのようなもので叩く動画がネットで広まり、テレビでも虐待の疑いと報じられて大騒動になったお祭り。
ネットの拡散やテレビでの報道により市役所や藤崎宮に苦情が殺到。
動物の権利団体アニマルライツセンターは虐待を行っていたと見られる12人を刑事告発するなど、大事になりました。
告発された12人は今年4月に全員不起訴処分となったものの、問題となった行為を重く受け止めた2団体は祭りへの参加を自粛ということになったようです。
やはり今年は神経質になっているようで、奉納団体を束ねる奉賛会では「調教でむちを使うことも一切認めない」としており、虐待とみられる行為があった団体は来年以降の参加停止もあり得るという。
奉納団体の中には「虐待はいけないが、あれも駄目、これも駄目と制限されるのは…」という声もあると熊本日日新聞は報じています。
やはり、膾にこりて羹を吹いちゃったという印象があります。
鞭も調教での適切な使用なら問題ないはずなのですが…
どこまでならOK、これはだめと一つ一つ決めていく。それに則っている限りは、外野から虐待と言われても「適切な扱い」と、団体の人々を守る姿勢も必要ですよ。綺麗事ではありますが、そうでなければ萎縮することになってしまう。
今の日本で生じている息苦しさは、こういう萎縮が一因なんですよね。
熊本・藤崎八旛宮秋季例大祭の「馬の虐待」と動物の福祉の問題