競馬での鞭の使用は走破タイムやコントロールには影響しないという研究結果に関する5chレスまとめです。
これまでも鞭の使用はレースの結果に影響しないという研究結果がありましたが、この研究ではイギリスで行われたレースの裁決の記録をもとに検証した上で、鞭にさほど意味はないと結論づけています。
で、元の研究どころかソースも読まず、思い込みでのレスが多かったので分かりやすくまとめました。ひとりいた元の論文を読んだ人の解説を頭にもってきて、読まない人のものはそのあとに付け足しています。
要点を書き出しておくとこんな感じ。
- 王認動物虐待防止協会・オーストラリアの資金での研究(イギリスにある同名のRSCPAとは別組織)
- 検証したデータは、イギリスで2017年~2019年に行われたレースの裁決委員による記録
- 見習い騎手が騎乗する鞭を使用しない(whipping-free手には持つ) “Hands and Heels” 67レース
- 対照としたレースは条件の近い鞭あり(whipping-permitted) 59レースの計126レース
- 落馬は鞭あり1、鞭なしでは言及なし=0。Gigazineの「ムチを打たれなかった馬と比較して転倒のリスクが7倍以上あった」というのは間違い
- 結論:コースでの馬の動きや騎手の行動による「インシデント」、走破タイムには統計的に有意な差はみられなかった
- 課題:サンプル数が少ない、視認での検証も必要である
サンプルサイズが小さいのは、見習い騎手対象の “Hands and Heels” シリーズのレース数そのものが少ないためです。
平たく言うとサンプルは少ないが、鞭の有無による大きな違いは見られませんでしたぜ!というものです。
勘違いが多いのが、鞭は合図であることを、この研究が否定していると思い込むもの。
利き手と鞭の使用によると思われる影響は、論文でも触れられている。つまり合図としての鞭を否定しているわけではない。その行為をしたからといって顕著な効果はみられないと言ってるだけです。
鞭使用に関する研究はオーストラリアでよく行われています。鞭使用の是非についてはまた改めて書きますが、次の3つの論点があります。
- 鞭の使用に実効性があるか
- 動物福祉に反しないか
- 社会的に受容されるか
イギリスでは鞭の使用回数は 平地7回、障害8回 と厳しく制限されていますが、現段階では安全性の確保に鞭は必要という認識でいます。
【研究】馬をムチでたたいても速くなったり制御しやすくなったりはしない
競馬で最終コーナーを回ったあと、騎手が「もっと速度を上げてほしい」
「もっと機敏に動いてほしい」という時に、乗っている馬の尻をムチで何度もたたく場面がよく見られます。
しかし「実際はムチを打っても馬の速度が上がったり制御しやすくなったりすることはない」という研究結果が発表されました。
南オーストラリア大学の人類学者であるキリリー・トンプソン氏らの研究チームは、
2017年1月から2019年12月までにイギリスで開催された126レースの動画を分析。
そのうち67レースはムチの使用を禁止されており、59レースはムチの使用が許可されていたとのこと。
出場した馬と騎手は合計1178組でした。
研究チームが「ムチの使用がレースの展開にどう影響を及ぼすか」を調査した結果、
馬の制御向上や馬の速度上昇、騎手の安全性向上と、ムチの使用との間には関連が見られなかったとのこと。
それどころか、レース中にムチを打たれた馬は、ムチを打たれなかった馬と比較して転倒のリスクが7倍以上あったとのこと。
このことから、研究チームは「ムチの使用は落馬の潜在的な危険因子の1つである」と結論付けています。
https://gigazine.net/news/20201030-whipping-horse-is-senseless/
出典:https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/keiba/1604142892
ここまでレスしてる奴の大半(恐らく全員)論文読んでないだろw
>>1の記事では動画を分析となってるけど、実際は採決レポートを基にテキスト分析(動画を併用したかについては記載なしだが、discussionに将来的に検討とあるので使用していないと思われる)
鞭禁止レースは見習い騎手の技術向上のために組まれているレースである
>the British Horseracing Authority (BHA) run a “Hands and Heels” series of races for apprentice jockeys
分析対象となったのは全て平地レースで、鞭許可レースは禁止レースと、競馬場・距離・頭数・クラス(±1)、馬場状態(±2)が一致し鞭禁止レースと最も近い日付のレースを抽出
という条件の下に行われた分析で鞭許可レースが見習い限定であるとの記述は無いので、その点で出走馬および騎手の能力にバイアスがある可能性はある
で、先ずは>>1の記事で明らかに間違ってる点
>研究チームは「ムチの使用は落馬の潜在的な危険因子の1つである」と結論付けて
などいない
落馬数はWF(鞭禁止)=1、WP(鞭許可)=6、とデータで示されるのみで、結論としてはあくまでも「鞭の使用が現在一般に考えられているような効果をもたらす証拠は示されなかった」である
読み間違えていたので訂正
落馬はWF=0、WP=1
次、
サンプルサイズが小さいという指摘は論文中でもされているが、これは現在の裁決ポリシーに準ずる期間が過去3年であるためと説明されている
また、より多くのデータを採取するためWFレースの継続が望ましいとしている
各指標について統計的有意差が出なかったのはサンプルサイズの問題だが、それでもWPレースでは走行中の蛇行が多く、騎手の行動への言及も多い
一方で、接触を含む他馬への干渉は少なく、また若干ではあるが走破タイムは早くなっている(-0.5秒,P=0.15)
ただ、これらについては前述のWFレースが見習い騎手向けのレースであることによる馬・人の能力バイアスによる可能性がある
特にタイムについては、WFレースのエラーバーが上に長くなっているので、少数の長距離レース(150秒付近なので恐らく2400m)が影響している可能性が高い
第1~3四分位範囲でも僅かにWPレースの方がタイムが速くなってはいるものの、長距離レースを除くと0.5秒もの差はつかないだろう
0.512秒って有意な差になる?
WPとWF 混合だったら問題になるけど、同じ条件なら変わらんと言ってよくない?
>>95
なるよ
0.5秒っておよそ3馬身差だし
サンプルサイズが小さいから有意差出ないだけで、P=0.15ならまあ小さい方だしね
が、前述の距離の例えば能力の高い馬はリスク回避のために見習い騎手戦には出走させない、見習い騎手は技術が未熟であり鞭が使用できないこともあって心理的に安全に走行することを優先させる、というようなバイアスが考えられるから、そういった交絡をどう取り除くか、もしくは感度分析を行って大きなバイアスが存在しないことを示す必要がある
そしてそれはすごく難しいし、全馬同条件なら問題にならないからあまり拘る必要は無いと思う
もし日本で鞭の使用禁止したら高速馬場ガ―がいなくなるかもなw
訂正
○前述の距離の問題や、
ここから私見
俺は鞭の使用について特に見解があった訳では無いんだが、この論文に示されるデータが事実ならば(BHAの裁決レポートはオープンソースなので恐らく事実だろう)鞭の使用は無くてもいいんじゃないかと思った
特に、多くの騎手が右利きで右鞭を使用するためにWPレースでは右にモタれる(不正確だが)馬が多いというのは割と安全性に影響を及ぼしそうだと思った
鞭に対する馬の反応は個体差が大きいのかもしれないが、全馬同条件で行われるのであれば、素行不良の馬以外は鞭を使用せずに済むように調教を変えていくことで対応可能なんではないかな
まあ、鞭使うなんて馬が可哀そうだの野蛮だの言われた時に一々説明反論することも無くなるし
個人的には統計的に有意差は無いものの、統計的に分析しえることを示したことと、鞭使用の影響というのは凡そ言われるほどの効果はなさそうという示唆を得られたのは有意義だし、同様の分析を行っている引用論文も挙げられているので読んでみようと思う
あれ、伸びてるように「見えるだけ」のことも多いよ
例えば右回りで左鞭入れると内に寄ってくから左斜め前方からの映像だと「内の馬との左右の距離が縮まる」ことが「(内にいる)前の馬との前後の距離が縮まる」ように見える
今の時代は皆分かってる上で、ゴーサインだったり気を抜かないようにだったり走路の矯正で叩いてる
競馬ド素人の頭でっかち勉強大好きもやしマンに判るはずもないわな
>>108
その矯正効果もあんま無さそうだよって中身だから論文読んでみ
むしろ片手操舵による蛇行の多さが示されてるわ
あと、気を抜かないとか減速させないため、って意見にはこう返してるな
> Our findings undermine the popular assumption that whipping increases the speed of horses, or at least reduces the loss of speed that can be expected towards the end of a race when horses are fatigued.
走破タイムについては係数の標準誤差が0.35で未測定因子でいくらでも変わりうるからあんま考えても仕方ないと思うけどな
ちゃんとやるならペースと上りで分けて解析するのがいい
鞭の使用は直線が殆どだろうし、ここで皆が期待する効果も最後の伸びに関わる部分でしょ
ここから読まずにレスしてる人たち
罰として、速くなることはないよ
ただし、ムチは速く走れ!の合図なので、
単純に直線や仕掛けどころまで5分6分の力で走っていて余力があるなら、
そのムチの合図で速く走ることになる
競馬板のほとんどの人は
ムチをブーストの類だと思ってるけど、
単純にそれはゲーム脳なだけで、
その否定をその謎の研究チームがやってるってことだね
何なら何もしない方がベストなんじゃないかと思うと
そういう事は実際にはできないけど、と
>>5
福永は「最後の200mを大きく失速させないためには馬の上で暴れないでじっとしてた方がいい」
って言ってたんだよ。
道中は言ってないぞ
ちゃんと調教されてる馬はムチは仕掛けの合図だとわかってるんだよ
それ自体を否定するって競馬のことを何もわかってない
もちろん反応が悪い馬もいるだろうけど違う馬を比較しても何も意味がない
やるなら同じ馬で同条件でやらないとね
>>6
前提として
罰の類だと思ってるってところがもはやスタートラインが違うんだよな
研究チームとかいうアホの集団はね
>>8
それもな、十分脚を残して直線に来てたら別にダンスする必要ないわけ
人気背負ってんのに、脚がなかったからどうにかして動かそうとしたわけじゃん
それをおまえらはノリや秋山みたいに何も動かずシレーっとゴール板を最下位で過ぎたら怒るだろうに
幸はとりあえずの責任を全うしただけ
見方が圧倒的におかしいわ
動かそうとするならあのダンスは負荷にしかならんだろうが
見方がおかしいのはお前だよw
>>145
一概にそう言う言い方をするのなら、
ダンスが負荷にしかならんなら手綱で追うのも負荷にしかならんな。
お前ら散々武豊を叩くのに、そういうところだけは武豊の発言を盲目的に信じるのなw
>>10
https://www.youtube.com/watch?v=LGMgdA5Z-OU
ルメが直線でムチ入れた途端斜行して内ラチに激突
叩き続けないと途中で手を抜く駄馬はいると思うけどな
>>21
想定している脚に達してなくて、
鞍上からも余裕あるように感じられる状況で
合図出してんだから、はよ!はよ!ってやってる状況なら意味ある
脚がないのにやったって意味ないよってこと
ただの合図やぞ
アクセルの代わり
乗馬でも腹蹴る 腹締める ムチで速度変えるし
馬は2歳児程度の脳みそなんだから合図の一つで本気ではしれって合図として教えるだけなのに
そもそも500キロ近い自分の意志持ってる動物を完全にコントロールすることなんて無理よ
オルフェがこいつやったるわってなったらどんな手使っても制御不能だと思う
実際加齢による衰えもフィジカル的なものより気持ちが切れて走らなくなったりズルすること覚える方が大きいし
ラチに頼るのは、限界まできてるからってのと、あと癖で寄りたくなるってだけ
オルフェに関しては、というより池江の馬って池江が責任持ってホントの意味での調教やってないからなぁ
そろそろゴールだから全力出そうか?って合図がムチなだけ。
ディープとかオルフェみたいにゴールを勘違いする馬がいるんだから理解してる馬もいるだろ
どうせ結論ありきでどっかの団体から金もらってやってるんだろ
まあ、世間話のネタになるかなあて程度だな
軽種の馬は年齢で言うと満12歳くらいまで筋力も持久力も衰えないのになぜか大半のサラブは6歳くらいで枯れる
草競馬でも検証してんのか
たまたま雨で重馬場の週ならムチで叩いても大して加速しないだろうし
間違いなく結果ありきの検証だろう
結果が決まっててそれに適応するデータを探す作業だな
研究チームって言っても結局サラリーマンと一緒か
ムチ使おうが使うまいがまっすぐ走って矯正する必要のない馬に比べたら事故るリスクは高いに決まってる
出ムチについての考察もないようだ
何も分かってない研究としか言いようがない
鞭出した途端
真面目に走り出す馬もいる
意味がなくはない
ソースは実体験
競走馬乗ったことあるからな
鞭なしで真面目に走らせることができなかっただけじゃんw
これ前から指摘されてること
オーストラリアのみなのが玉に瑕
大きな効果がなくて廃止になったとしたら、鞭なしでも真面目に走るよう調教しろってことになるだけだし
騎手が危険だから鞭なしにはならんだろう
競馬って頭や半馬身差で着差が変わるものだということを忘れてない
騎手ってのはそこで勝負してるわけだよ
この研究をしている学者がとんでもない大馬鹿だということだけはわかる
なんで鞭の使用回数制限には文句言わないの?
走破タイムのことしか考えてないとするならアホというか競馬を知らん奴が関わるなと思う
競馬はタイムトライアルじゃないんだからさ
ようするに競馬の戦略とはメリハリのゲームなわけ
それは負けるから
鞭なしは平均的な脚を使い切るゲーム、通常の足を溜めて爆発させるゲームは全く違うゲームになってる可能性が高い
鞭なしが鞭ありのゲームに紛れても負ける


尻にムチ入って早く走れるんなら
陸上のコーチは自分の尻にムチを入れる方法を
選手に指導するようになるだろうな
匿名さん
陸上選手は「勝ちたい」というモチベーションがあるから、ムチなくても走りますw
ペース配分も自分でできる。叩かれた痛みがあれば、結果として遅くなるかもしれない。
動物は動物の論理で生きているので、人間との比較は無理ですね。