『動物虐待動画』を拡散・通報する前に

 

動画は見ないでください。相手が喜ぶだけです。注目を集めたい人間に餌を与えてはいけません。

動物虐待動画が拡散される際に、こんな文言を見かけることがあります。

虐待している動画をわざわざ上げるような人であれば、非難を浴びようがなんだろうが再生回数が伸びればきっと喜ぶことでしょう。

そんな輩を喜ばせたくないという気持ちは分かります。同感です。

残酷なことが苦手な人であれば、そんな動画は見ずにすませたい心理もあるのでしょう。

しかし自分で確認せずに拡散や通報をして、あとで誤解であったり拡大解釈をしたデマだったと判明したらどうします?

SNSで動画を拡散させた。通報をするのであれば、あなたの目から見てその虐待がどの程度の酷さなのかを確認しておく必要があります。

その行為がどの程度の逸脱なのかはもっとも重要な要素です。虐待主を喜ばせることになったとしても、自分の目で確かめるべきです。

確認もしないで人を非難することほど無責任なことはありませんよ。虐待していないのに虐待魔呼ばわりしたら詫びようがないでしょう?

 

実際に殴ったり蹴ったりの明らかな虐待であれば通報でいいのですが、困るのが見方によっては虐待というケース。

みんなが虐待だと言っているから虐待と考えるのではなく、本当に通報べき虐待に当たるかを調べたり聞いたりした上で、自分で判断することになります。

痛々しい動物の姿を見るのが苦手で自分で確認できない人は、身近な人に代わりに見てもらうという方法もあります。

確認というプロセスを踏めば一時的な感情は収まります。虐待ですぐにでも命が奪われるような状況でなければ、通報は落ち着いて考えてからでも遅くはないです。

動物愛護法違反相談・通報動物愛護法違反を見かけた場合の相談・通報をどうするか