元競走馬だけが出場する『引退競走馬杯』を知ってますか?

RRC・引退競走馬杯

馬術競技のRRC、『引退競走馬杯』って知ってますか?

競馬から引退した馬の馬術競技でしょ?タイトルから想像がつくよ!

はい、タイトルそのまんまで、「引退した元競走馬を対象とした馬術競技」のことです。正式名称は「引退競走馬杯」、RRCは “Retired Racehorse Cup” の略です。

RRCは競馬引退後の競技馬としてのセカンドキャリア形成を促すために、2018年から馬場馬術と障害飛越の2種目が開催されています。2018年には5回実施され、2019年には計10回開催されました。

出場できるのは『2016年年4月1日以降の出走歴を持つ3歳以上の馬、または未出走馬は年齢が3歳以上7歳以下の馬』(2019年規定)。

2016年4月1日以降に出走しているということは、対象となるのは最長でも引退後3年半くらいまでの馬になります。この制限により、第二の馬生を歩み始めて間もない馬同士で競う競技となっています。

引退馬関連でみかける(かもしれない)OTTBという表記は Off The Track Thoroughbred 、引退競走馬の略です。サラブレッド以外の競馬が盛んな国も多く、繋駕速歩競走に用いられるスタンダードブレッドの引退馬はOTSBといった表記がなされることがあります。

上の動画は2018年のダイジェスト版。現役競走馬時代の映像と馬術競技に出場する現在との対比がいい。引退馬云々抜きに、ふつうにかっこいいです。

こいう動画をたくさん作れば、現役時代を知っている人も目を留めるはず。ついでに競技の際に現役時代の映像を大画面で流せたら、競馬をやらない人にも受けるよね。

競走馬の引退後に関心がある人もそうでない人も、ご都合があえば観戦に赴かれてはいかがでしょうか。

開催日程は全国乗馬倶楽部振興協会のRRCのページに記載されています。


2020年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、延期が決定している大会が多々あります。

★RRC(引退競走馬杯)一覧【2020年度】

2020年の規定では「最終レースが平成29年4月1日以降の出走歴を持つ3歳以上の馬、または未出走馬は年齢が3歳以上7歳以下の馬」に出場資格があります。