ウォーエンブレム、繋養先のオールドフレンズ放牧中に死亡3月11日

3月11日早朝にウォーエンブレム(21歳)が死亡したことを、繋養先の功労馬繋養施設”オールドフレンズ”が発表しました。原因は調査中。

2002 Kentucky Derby-Preakness Champ War Emblem Dies at 21

 

ウォーエンブレムはアメリカの競走馬で、2002年ケンタッキーダービーとプリークネスSの勝ち馬。三冠のかかったベルモントSでは躓いて出遅れたために獲得はならなかった。

競走馬引退後は日本で種牡馬として導入された。産駒成績もよかったが牝馬の好みが激しく、種付けは困難を極めたという。好みである「小柄な栗毛」ならば反応したため、好みのタイプの馬で発情させてから対象となる牝馬をあてがうという手法で交配が行われた。しかしすり替えられていることに気づくと再び繁殖は難しくなった。

2008年からは専門家の手を借りることで改善したが、それも長続きすることなく、種牡馬としては2015年に引退した。

産駒は少ないながらも、ブラックエンブレム、ローブティサージュをはじめとしてG1を含む重賞勝利馬がおり、勝ち上がり率も高い。

引退した2015年には日本からアメリカに戻され、海外のオールドフレンズに繋養された。

その際、牡馬に求められる馬伝染性子宮炎の感染検査が受けられなかったために去勢された。検査で必要となる試験的な種付けが、牝馬との交配が行えず、牡馬としてはアメリカにいられなかったためである。

年度別種牡馬成績(中央+地方)

出走勝利順位AEI収得賞金
頭数回数頭数回数
2006年311113651.161370万0000円
2007年19691217952.451億8670万8000円
2008年331921730414.025億3373万8000円
2009年292141850563.053億5634万5000円
2010年231421220573.473億2081万2000円
2011年25105917622.292億1961万8000円
2012年522442030491.933億7736万8000円
2013年604353557392.255億1574万8000円

Wikipediaより

男の機能はあるのに、女に関心が薄いことから、草食系種牡馬としてネタになっていた。好みの小柄な栗毛の無地の牝馬でないと致さないというポリシー?から、男性にはある種の人気があった。

好みの牝馬を用意されて張り切ったものの、その馬は替え玉。実際にいたすのは好みでもない牝馬…人間不信になるわ!と共感する男性も多いようだ。