3月11日早朝にウォーエンブレム(21歳)が死亡したことを、繋養先の功労馬繋養施設”オールドフレンズ”が発表しました。原因は調査中。
We are heartbroken & devastated to share the death of WAR EMBLEM in his paddock this morning. A necropsy is pending. The 2002 @KentuckyDerby & @PreaknessStakes winner arrived at Old Friends from Japan in Oct 2015 & celebrated his 21st birthday on Feb 20. Photo @battles_laura 1/ pic.twitter.com/TO0GC9BZGb
— Old Friends (@Oldfriendsfarm) March 11, 2020
2002 Kentucky Derby-Preakness Champ War Emblem Dies at 21
ウォーエンブレムはアメリカの競走馬で、2002年ケンタッキーダービーとプリークネスSの勝ち馬。三冠のかかったベルモントSでは躓いて出遅れたために獲得はならなかった。
競走馬引退後は日本で種牡馬として導入された。産駒成績もよかったが牝馬の好みが激しく、種付けは困難を極めたという。好みである「小柄な栗毛」ならば反応したため、好みのタイプの馬で発情させてから対象となる牝馬をあてがうという手法で交配が行われた。しかしすり替えられていることに気づくと再び繁殖は難しくなった。
2008年からは専門家の手を借りることで改善したが、それも長続きすることなく、種牡馬としては2015年に引退した。
産駒は少ないながらも、ブラックエンブレム、ローブティサージュをはじめとしてG1を含む重賞勝利馬がおり、勝ち上がり率も高い。
引退した2015年には日本からアメリカに戻され、海外のオールドフレンズに繋養された。
その際、牡馬に求められる馬伝染性子宮炎の感染検査が受けられなかったために去勢された。検査で必要となる試験的な種付けが、牝馬との交配が行えず、牡馬としてはアメリカにいられなかったためである。
年度別種牡馬成績(中央+地方)
年 | 出走 | 勝利 | 順位 | AEI | 収得賞金 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
頭数 | 回数 | 頭数 | 回数 | ||||
2006年 | 3 | 11 | 1 | 1 | 365 | 1.16 | 1370万0000円 |
2007年 | 19 | 69 | 12 | 17 | 95 | 2.45 | 1億8670万8000円 |
2008年 | 33 | 192 | 17 | 30 | 41 | 4.02 | 5億3373万8000円 |
2009年 | 29 | 214 | 18 | 50 | 56 | 3.05 | 3億5634万5000円 |
2010年 | 23 | 142 | 12 | 20 | 57 | 3.47 | 3億2081万2000円 |
2011年 | 25 | 105 | 9 | 17 | 62 | 2.29 | 2億1961万8000円 |
2012年 | 52 | 244 | 20 | 30 | 49 | 1.93 | 3億7736万8000円 |
2013年 | 60 | 435 | 35 | 57 | 39 | 2.25 | 5億1574万8000円 |
男の機能はあるのに、女に関心が薄いことから、草食系種牡馬としてネタになっていた。好みの小柄な栗毛の無地の牝馬でないと致さないというポリシー?から、男性にはある種の人気があった。
好みの牝馬を用意されて張り切ったものの、その馬は替え玉。実際にいたすのは好みでもない牝馬…人間不信になるわ!と共感する男性も多いようだ。