乗馬を初めて間もない人向けのおすすめの3冊をピックアップしました。実際の馬の扱いや基本的な乗り方といったハウツーに触れた1冊と、馬の行動原理や習性を理解するための2冊です。
馬はどうしてそういう行動をするのかを知っておけばおっかなびっくりせず、スムーズに馬の扱いに慣れると思います。
乗馬を始める前に読んでもいいし、始めてからでもOK。乗馬をするつもりはないけれど馬について知りたい人にもいいかもしれません。
乗馬上達バイブル
乗馬を始めたなら買うべし
『乗馬上達バイブル』は乗馬クラブクレインによる初心者向け乗馬ハウツー本。
馬房から出すところから始まり、馬装のチェックポイントや鞍上での姿勢、扶助までの50の項目を、写真つきで詳しく解説されています。
『乗馬上達バイブル』は見開き2ページで1つの項目となっていて、項目ごとに習得する内容が示されています。すべて写真つきで解説されており、実際に行うこととそれに付随して見落としたり失敗しがちな3つのチェックポイントが懇切丁寧に記載されています。
その項で実際に行うこと、狙い、チェックポイントがまとめてあるので、分からないことがあってもなんとなく聞きづらい人や、教わったことをすぐ忘れてしまうという人にもぴったりの一冊です。
また、クラブの方針として馬装をさせてもらえない人も、これを読めばどこにどう置いているのかを把握できます。
ピンチさんのハッピーホースマンシップ
『ピンチさんのHAPPY HORSEMANSHIP ~馬と仲良くなれる本』は定番とも言える乗馬初心者向け読本。原著は結構古いです。
乗馬初心者に向けて馬の視点から馬の行動原理を解説したもので、乗馬のハウツー本ではありません。馬はどうしてそういう行動をするのか、こんなときはどうすればいいのかといったことが丁寧に書かれています。
乗馬を始めた人だけでなく、乗馬に興味を抱いた人にもおすすめです。
この本と具体的な行動マニュアルである乗馬上達バイブルをあわせて読めば、おっかなびっくりすることもなく馬に慣れることができると思います。
馬のきもち
馬という動物を知る
『馬のきもち ~HOW TO THINK LIKE A HORSE』は馬の乗り方や、具体的な扱いを教えてくれるハウツー本ではありません。
位置づけとしては動物としての馬を知るための本で、馬の習性から解剖学までを一通り網羅しています。ハウツーではないので即使えるといったものではあませんが、馬の行動原理を理解することで、馬とのコミュニケーションを深めることができるようになるはず。
馬の体の感覚や構造から始まり、コミュニケーションや学習までを、カラー写真やイラストをふんだんに使用して初心者にも分かりやすく解説されています。200ページもないのに一通りの情報がコンパクトにまとめられているので、参照用としても使えます。
コンパクトにまとめられている=網羅的であるため、一つ一つの項目については物足りなさを感じる部分はあります。
読んで損はないと言えるくらいおすすめなのですが、お値段が若干高めという難点があります。
専門書でもないのに7,000円以上となると抵抗厳しいので、近くの図書館にあれば読んでみてください。購入はお財布に余裕があれば、ということで。